高度外国人材の定着を考える『DJIフォーラム2026』が大阪梅田で開催
本日16時、関西大学梅田キャンパスにて、「DJIフォーラム2026 ─ Diversity Jamming Initiative ─」が開催されます。このフォーラムは、一般社団法人Transcend-Learningが主催し、外国人留学生を中心に9か国の学生120名が参加する産官学共創プログラムの一環として行われるものです。フォーラムでは、経済産業省による基調講演や、約60万字に及ぶ行動記録を分析した『DJI INSIGHT REPORT』が発表され、来場者には無料で配布されます。
60万字の行動記録に見る「7日目の壁」
本研究では、参加した学生たちが4〜6日目に見せた主体的な行動のピークが、プロジェクトが始まった7日目に「困難」という言葉の使用が急増することを示しています。この「7日目の壁」は、多くのプロジェクトにおいて、誰が声をかけるかが成功に大きく影響する重要な分岐点であることが明らかになりました。
さらに、学生の成長を4つのタイプに分類した結果、57%が能力不足によるものではなく、むしろ伴走者不足が原因であることがわかりました。企業が面談や現場見学に積極的に関与することで、この問題は大きく改善される可能性があります。
定着シグナルと成長の変化
『DJI INSIGHT REPORT』によれば、外国人材が成長・定着するための大きな要因として、「他責から自責」「タスクから人間関係」「完璧主義から委任」へといった考え方の変化が観察されています。これにより、履歴書や語学スコアだけでは判断できない、採用前の人材定着の可能性が行動データを通して可視化されることになります。
事前調査から浮かぶ産官学の異なるニーズ
フォーラムの参加申込者104名に対して実施された事前調査では、「外国人材の採用・定着を阻害する要因」として、すべての立場から「コミュニケーションの壁」が最も多く指摘されました。しかし、その後の課題に関しては、立場ごとに意見が大きく分かれています。企業は「定着ノウハウ不足」、学校関係者は「情報の分断」、官公庁は「大学教育のミスマッチ」、学生は「就職活動時期の不一致」といった具合に、見えている問題は共通でも、解決手段は異なるのです。このような相違を踏まえたうえで、各方面が同じ場で意見交換を行うことが、今後のイノベーションの鍵になると期待されます。
外国人留学生が企画・運営する独自性
『DJIフォーラム2026』は、すべての企画や運営を外国人留学生が手掛けており、その点が大きな独自性となっています。このイベント自体が、高度外国人材の活躍を実証する場ともなっているのです。
プログラムの概要
- - 16:10 基調講演(経済産業省)
- - 16:30 関西高度外国人材活躍地域コンソーシアム事業紹介(近畿経済産業局)
- - 16:40・17:15・17:45 ジャミング トークセッション①②③(大阪出入国在留管理局、大阪府教育庁、参画企業、外国人留学生 ほか)
- - 18:15 本日のまとめ
- - 18:30 交流会
このように、本フォーラムは高度外国人材の定着に関する現場の知見やデータを直に掘り起こし、参加者同士の交流を促進する場となっています。