期待の新作ミステリー続々登場!
2025年に発売予定の第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作が注目を集めています。主催は株式会社宝島社で、これまでにも数多くのヒット作を生み出してきた信頼のある新人賞です。新たに誕生した『文庫グランプリ』受賞作品である『一次元の挿し木』と『どうせそろそろ死ぬんだし』が、各々異なる魅力を持ち、読者の期待を大いに背負って登場します。
待望の『一次元の挿し木』
まず紹介するのは、悠という大学院生が主人公の『一次元の挿し木』です。この物語は、ヒマラヤ山中で発掘された二百年前の人骨を巡る不可解な事件から始まります。悠は遺伝人類学の専門家であり、DNA鑑定を行う中で妹の失踪との関連性に気づきます。しかし、教授が殺害され、紛失した古人骨の謎に巻き込まれるというサスペンスフルな展開が待っています。
この作品を書き上げるために著者の松下龍之介は、自身の創作心理と格闘しながら、執筆の過程で迷宮に迷い込む体験を語ります。結果、彼がたどり着いた評価は絶賛の声が多く、読者に新しいエンターテインメント体験を提供する自信を持っています。
ノンストップのサスペンス『どうせそろそろ死ぬんだし』
もう一つの受賞作である『どうせそろそろ死ぬんだし』は、探偵業を営む七隈が余命宣告を受けた人々と交流する場面を描いています。この作品では、集まった交流会の中で不審な死が起こります。人々の命が危ういなかでなぜ殺人が起きたのか。この設定自体が非常に興味深く、読み進める手が止まらない導入部が印象的です。
著者の香坂鮪は、自身の作家としての成長を目指しながら、この新作での成功を手に入れるために努力してきた過程を語ります。ユニークなアイデアが盛り込まれ、二度読みしたくなる仕掛けが見事に生かされています。
新たな才能を育成するプラットフォーム
『このミステリーがすごい!』大賞は、新しい作家や作品を発掘・育成するプラットフォームとして機能し続け、文庫グランプリを通じて、これからも新たな才能が生まれる機会を提供し続けます。これまでにもヒット作が多く出ており、読者からも高い評価を受けています。 今後も、多くの新作が発表され、進化を続けるミステリーの世界に目が離せません。
新作の発売日の確認はそれぞれ次の通りです。『一次元の挿し木』は2025年2月5日、『どうせそろそろ死ぬんだし』は2025年3月5日に価格それぞれ900円(税込)、800円(税込)で登場します。この機会に、ぜひ新たなミステリーをご体験ください!