2024年7月24日(水)、日本最大規模の物流コンサルティングファーム、船井総研ロジ株式会社が運送業界の経営者および幹部を対象に、「事故防止・人事制度セミナー」を開催しました。このセミナーは、交通事故を削減し、ドライバーが安心して働ける環境の構築を目指すもので、多くの物流企業が直面している課題に焦点を当てています。
セミナーに参加した企業の中には、具体的な目標を持つ企業が多く見受けられました。例えば、ドライバーの安全を確保するための効果的な管理体制を整えることや、2024年問題に即した人事制度の導入、そして限られた労働時間の中で効率的に働く乗務員に対する評価制度の確立を志向する企業が多かったのです。
事故の現状と課題
セミナーでは、トラックに関連する交通事故の現状についても触れられました。令和3年には14,031件の事故が発生し、その約90%が車両同士の事故だったとされ、特に追突事故が45%を占めています。このような事実は、物流業界の厳しさを物語っています。
追突事故の主な原因には、漫然運転や動静不注意があり、これにより運転時の集中力が欠けていることが影響しています。こうした問題を克服するためには、運転者の運転癖を明らかにし、科学的な根拠に基づいた指導が必要であると強調されました。
具体的な対策とAI活用
セミナーでは、最新技術を用いた事故防止の事例も紹介されました。その一つがAI搭載のドライブレコーダーです。これにより、運転者の行動を分析し、危険運転を事前に防ぐ手立てを講じることができます。具体的には、運転者の癖を可視化することで、適切な教育とフィードバックが可能となります。
また、参加者には事故削減に向けた具体的な策として関連資料が配布され、さらにセミナー後もオンラインでダウンロードできるサービスが提供されています。これにより、参加者は学んだ知識を即業務に活かすことが可能となります。
物流企業の未来に向けて
船井総研ロジは、「社員が誇れる物流企業を創る」というビジョンを掲げ、運送会社のパートナーとして成長を支援しています。新規荷主の獲得や運賃交渉、ドライバー採用に加え、人事制度の構築など、企業が抱えるさまざまな課題を解決するための現場密着型のコンサルティングを展開しています。
今後も、物流業界における安全性の向上や効率的な人事制度の確立に向け、船井総研ロジはさまざまなセミナーや研修を計画していくことを表明しています。業界全体の成長を加速させるために、関連情報や最新の動向を定期的に発信し続けることで、参加企業のさらなる発展を目指しています。