ローデ・シュワルツのCMX500ワンボックス・テスタ
ローデ・シュワルツは、MWC Barcelona 2026において、最新のCMX500ワンボックス・テスタを発表します。この製品は、非地上系ネットワーク(NTN)技術を幅広くサポートし、業界における大きな注目を集めています。CMX500は、ユーザーが複数の計測器を必要とせずに、ネットワークやデバイスの両方に対して包括的なテストを行えるような機能が盛り込まれています。これにより、NTNサービスの開発が加速し、高品質なサービスを自信を持って展開できるようになります。
NTN技術の特性と課題
非地上系ネットワークは、地上系ネットワークとは異なり、衛星通信という特性を持つため、さまざまなテスト上の課題が生じます。衛星の動的な性質により、通信は地上とは異なる周波数のドップラー・シフト、伝搬遅延、そして大きな伝送損失などに影響を受けやすくなります。したがって、これらの影響を考慮した高度なテスト設計が求められます。
CMX500は、これらの課題に対応するために機能を大幅に拡張しました。特に、異なる軌道(LEO、MEO、GEO)や周波数帯を使ったテスト構成に対応し、周波数分割複信(FDD)を必要とする場合にもアプローチが可能です。
CMX500の高機能
この新型テスタは、Full Satellite Access Network(SAN)エミュレーション機能を備え、完全なNTNアーキテクチャをシミュレーションします。このため、デバイスメーカーは、衛星ネットワークに特化した包括的なテストが実現できます。また、gNB(5G NR基盤の基地局)や5Gコアネットワークとの連携を持つことで、衛星ネットワークの検証も容易になるのです。
さらに、CMX500には「Constellation Insight Tool」というソフトウェアが用意され、リアルタイムで衛星の運動を可視化し、管理することが可能です。これにより、エンジニアは複雑なシナリオにおいても高い精度でテストを行えます。
自動化の推進
加えて、ローデ・シュワルツはXLAPI Pythonテストケースを提供し、Starlink LTE-DTCテストシナリオも網羅しているため、テストの種類が豊富です。AIを活用したスクリプト生成ツール「ScriptAssist」を使用することで、プロトコルや計測器の自動化も迅速に実現でき、開発者の負担も軽減されます。
CMX500は、無線通信のコンフォーマンス試験においても業界のリーダーとして位置づけられ、3GPPに基づく最も多くの検証済みテストケースが提供されています。これにより、ユーザーは自信を持ってNTNサービスの品質を担保できます。また、ドップラー効果や遅延、地上における障害を独立してモデル化するため、柔軟なテストが可能となります。
MWC 2026での展示
このCMX500の最新機能は、2026年3月2日から5日まで開催されるMWC Barcelona 2026ホール5・小間番号5A80で実際に体験できます。ローデ・シュワルツのブースでは、特にNTN技術の進化を実感できる貴重な機会となります。製品の詳細については、ローデ・シュワルツの公式ウェブサイトもチェックしてください。
ローデ・シュワルツは、90年以上にわたる技術革新とともに、電子計測、技術システム、ネットワークおよびサイバーセキュリティの分野において、安全でつながる社会実現のために尽力しています。