2025年度天田財団助成式典が伊勢原市で盛大に開催されました

2025年度天田財団助成式典の開催

2025年11月29日（土）、公益財団法人天田財団は、神奈川県伊勢原市にある「AMADA FORUM」で、年に一度の助成式典を開催しました。この式典には、助成を受けた研究者や来賓を含む167名が参加し、盛大な雰囲気の中で行われました。

助成内容の概要

2025年度は、114件のプロジェクトが採択され、助成総額は驚くべき2億8,322万円に達しました。天田財団は1987年の創立以来、38年間で累計2,473件もの助成を行い、総額は45億7,578万円という大規模な支援を継続しています。助成先には、大学139校、高等専門学校45校、研究機関34機関、学会17学会など、多岐にわたる機関が含まれ、国内の科学技術の発展に寄与しています。

式典では、代表理事の磯部任が、助成を受けた研究者それぞれに助成金目録を贈呈する素晴らしいセレモニーが行われ、参加者全員がその瞬間を見守りました。

式典のプログラム

式典は以下のようなプログラムで進行されました：

1. 主催者挨拶
磯部任代表理事が、参加者への感謝の意を表し、研究の重要性について述べました。

2. 来賓祝辞
株式会社アマダの代表取締役社長、山梨貴昭氏からの祝辞がありました。文部科学省科学技術・学術政策局の井上睦子氏からはビデオメッセージも寄せられ、式典の意義が強調されました。

3. 総評
東京大学の名誉教授で、天田財団の評議員である光石衛氏から、助成の意義と今後の展望についての総評が行われました。

4. 助成金目録贈呈式
2025年度助成採択者91名に助成金目録が贈られ、感動的な瞬間が演出されました。

5. 招待講演
- 鳥取大学の松野崇教授による講演、題目は「中Mn超高張力鋼のLüders変形時における局所応力の計測」でした。一般の法則では説明できない現象をテーマにした講演で、参加者は研究の最前線に触れることができました。
- 産業技術総合研究所のSerien Daniela主任研究員による講演は「均質な脂質-タンパク質構造のハイスループット生産に向けたフェムト秒レーザープロセス開発」という斬新な研究について紹介され、技術の革新を感じさせる内容でした。