大学生の就活における「親」の影響とキャリア観の変化
最近発表された調査によると、大学2、3年生における就職活動に影響を与える要素の中で、親の存在が重要な位置を占めています。この調査は、株式会社ベネッセホールディングスとパーソルキャリア株式会社が共同で行ったもので、新卒オファーサービス「dodaキャンパス」を通じて得られたものです。
調査結果から読み取る親の重要性
大学生が「就活が本格化した時期に一番相談したい人」として最も多く挙げたのは、昨年に引き続き「親」で、22.3%の学生がこの回答をしました。また、今後のキャリアを考える際の相談相手としても、60.0%が親を選んでおり、次いで友人が55.9%を占めています。この結果から、親と子のコミュニケーションが、学生のキャリア形成において不可欠であることが分かります。
キャリアに与える影響
さらに、学生の41.5%が親に相談したことで、キャリアに対する考え方が変わったと回答しています。具体的な体験談としては、多角的に物事を考えることができるようになったという声や、自己分析への気づき、進路に対する不安を軽減できたといった意見が寄せられました。
影響を与えた経験・体験
また、学生たちのキャリア観に影響を与えた経験として、学業外の活動に対する評価が高まっています。特に「大学時代の学び」が51.5%で最も重視され、さらに職場体験や企業インターンシップも31.8%と前回調査時の倍増しており、実践的な経験が重視される傾向が見て取れます。これらの経験は、将来に対するより実践的な理解を促し、さらなるキャリアプランの構築につながっています。
大学と親の関携
近年、大学では保護者向けの取り組みが増加しており、親が子どもの就活をサポートする姿も増えています。大学生とのコミュニケーションを通じた情報提供や、キャリア支援の強化により、親も積極的に子どもとともにキャリアの選択に関与しているのです。
決定の道を自分で
最後に、学生自身が自らの意思でキャリアを選ぶことも強調されます。親の意見には耳を傾けつつも、最終的には自らの選択が重要です。大学生活での経験を活かし、自分が本当にやりたいことを見つけることが、充実したキャリアに繋がるのではないでしょうか。
今回の調査結果を通じて、大学生にとって親の存在がどのように影響を与え、また、実践的な経験がどれほど重要かを改めて認識することができます。今後の就活に向け、親や友人などの支援を受けながら自己決定を進めることが求められるでしょう。