新たな非常食の可能性を発見!
2024年10月20日、尾西食品株式会社が主催した「2024非常食アレンジレシピコンテスト」では、特に注目される受賞作が誕生しました。受賞したのは、山形西高校の鈴木ひとみさんと小佐野和香さんが考案した「乾燥りんごのカレーリゾット」です。このレシピは、従来の非常食の概念を超えて、家庭で簡単に作れる新しい食材の活用方法として評価されました。
受賞作品の魅力
「乾燥りんごのカレーリゾット」は、尾西食品の「ドライカレー」と家庭で作れる乾燥りんごを組み合わせたユニークな料理です。このレシピでは、持ち味のあるフルーティーな甘みがカレーの辛さを和らげ、幅広い年齢層に楽しんでもらうことができます。特に、家族全員が食べられる優しい味わいに仕上がっています。
レシピのポイント
食品ロス削減への取り組み
このレシピの大きな特徴は、形が悪くて販売されない果物を乾燥させて活用することによって、家庭内の保存性を高め、食品ロスを減少させる取り組みが組み込まれている点です。乾燥りんごは、空気が通るネットや天日干しで簡単に作ることができ、料理に新しい風味を加えます。
非常食の活用
長期保存が可能な「ドライカレー」と「乾燥りんご」の組み合わせにより、災害時だけでなく、日常の食事としても十分に美味しく楽しめるレシピとなっています。このアプローチにより、多くの家庭で非常食を身近に感じてもらえることを願っています。
受賞者の思い
受賞に至った鈴木さんと小佐野さんは、「尾西食品賞を受賞できたことがとても嬉しい。私たちは、災害時にも栄養をしっかり摂取できるレシピを考え、食材の工夫を重ねました」とコメントしています。カレーの独特の香りと味がどう調和するか、特に日常と非常時の両方を意識したレシピ作りに力を入れたという。
調理方法
材料
- - 尾西のドライカレー 1袋
- - 牛乳 250〜300ml
- - とろけるチーズ 30g
- - 乾燥りんご 適量
作り方
1. ドライカレーを戻します。
2. フライパンで3gのバターを溶かします。
3. バターが溶けたら、戻したドライカレーと牛乳(100〜150ml)の半分を加え、混ぜます。
4. 水が飛び込んだら、残りの牛乳150mlを加えてさらに混ぜ、最後にとろけるチーズを加えます。
5. チーズが溶け、水分が飛んだら、カットした乾燥りんごを加えて完成です。
賞賛の言葉
審査員からは、「乾燥りんごのカレーリゾット」は、日本の伝統的な保存食文化を現代の生活に巧みに取り入れ、食品ロス削減を考える優れたレシピであるとの評価が寄せられました。また、プレゼンテーションでも、そのアイデアがしっかりと伝わったと高く評価されました。
尾西食品の役割
尾西食品としては、アルファ米を初めて開発した長期保存食のリーディングカンパニーとして、多様な食材を取り入れ、防災意識の啓発に努めています。このコンテストを通じて、若い世代が興味を持ち、「非常食」の重要性を身近に感じられるきっかけが生まれたことに感謝しています。今後もこうした取り組みを続けていきます。
まとめ
非常食を日常生活に取り入れる工夫として、今回紹介した「乾燥りんごのカレーリゾット」。味も栄養も兼ね備えたレシピは、災害時に限らず普段の食事にもぴったりです。この機会にぜひ、自宅でも試してみてはいかがでしょうか。