九州電力グループが挑む持続可能な陸上養殖事業の未来と展望

九州電力グループの持続可能な陸上養殖事業

2025年5月28日、水産業の新しいカタチを模索するセミナーが東京都で開催されます。本セミナーでは、九州電力グループの一翼を担うフィッシュファームみらい合同会社の社長、尋篠﨑正弘氏が登壇し、持続可能な陸上養殖事業への取り組みや今後の展開について詳しく説明します。

九州電力グループは、廃止された発電所の跡地を活用して野魚ではなく養殖魚を生産し、持続可能な食品供給を目指しています。特に、「豊前みらいサーモン」という名称のサーモンが年間を通じて安定的に供給される体制を構築しています。この取り組みは、地域の経済活性化にも寄与することが期待されています。

陸上養殖の技術とメリット

陸上養殖の特徴として、環境負荷を低減し水質を管理するために、IoT技術を活用したシステムを導入しています。これにより水質を常時監視し、必要に応じて適切な制御が行えるので、魚の健康状態を維持しつつ、高品質な生産が実現可能になります。生物ろ過技術を利用した循環型養殖システム（RAS）を導入することで、養殖環境を最適化し、土壌や水質を自動的に管理します。

さらに、味覚分析を通じて生産したサーモンの品質を評価し、商品としての競争力を高めています。これにより、消費者にとって魅力的な商品が提供されるだけでなく、水産業全体の構造的課題への具体的な解決策ともなっています。

地元経済界との連携

九州電力グループは地域経済との関係構築も重要視しています。地元の企業や団体と連携することで、更なる事業拡大に向けた基盤が築かれます。セミナーでは、事業開始の経緯や技術面での差別化、地域との協力モデルについても詳細が語られます。

参加者との交流

セミナー終了後に設けられる交流会では、講師と参加者が名刺交換を通じて人脈を広げ、新たなビジネスチャンスを生み出す場にもなります。その中で、これからのアクアビジネスの未来について意見交換が行われる予定です。
セミナーでは、リアルタイムでの参加が難しい方々のためにアーカイブ配信も行われ、柔軟に学ぶことが可能です。

受講方法と受講料

受講方法は、会場での参加、ライブ配信、アーカイブ配信の3つから選べます。受講料は1名37,480円（税込）で、2名以降は割引があります。また、地方公共団体に所属される方は特別料金で参加できます。

このセミナーは、九州電力グループが持続可能な未来へ向けた先駆的な取り組みの場として、幅広い知識を得ることができる貴重な機会です。皆様の参加をお待ちしております。