福岡証券取引所が新たな投資環境を模索、Fukuoka TRCプロジェクト完了

福岡証券取引所(以下、福証)とそのパートナー企業が推進してきた「Fukuoka TRC」プロジェクトが新たな進展を迎えました。2023年10月26日に発表された内容によると、福証はM-DAQ Global Pte. Ltd(以下、M-DAQ)および他の協力会社と共にフィージビリティスタディ(FS)を実施してきました。この調査は、福証上場銘柄に対して、特にアジア地域の個人投資家が自国通貨で取引できる新しいシステムの導入可能性を評価するものでした。

Fukuoka TRCは、「Trading the Right Chart(TM)」というM-DAQの商標名のもと、海外の投資家が福証の取扱銘柄を自国通貨で簡単に取引できる仕組みを目指しています。FSの結果からは、福証上場銘柄に留まらず、日本の証券市場全体に対する需要が存在することが確認され、関係者はこの点を重要視しています。

これまでのプロジェクトの進行を経て、福証はFukuoka TRCプロジェクトの初期段階を完了し、今後はM-DAQがさらなるシステム拡大に向けて日本市場全体を対象としてTRCを推進する方針を決定しました。これにより海外投資家の利便性向上を図ることが期待されています。

関係者は、今後も協力し合いながら、海外投資家が日本の証券に投資しやすい環境の整備を進めます。この新しい取り組みは、アジアの投資家にとって魅力的な機会を提供するだけでなく、日本経済全体にとってもプラスの影響を及ぼすと見られています。

通常、海外からの投資が活性化することで、特に地方経済では企業の成長や地域活性化につながることが期待されます。福証は引き続き、個人投資家や海外機関投資家に対して魅力的な証券市場を提供し、国際的な競争力を強化することを目標としています。

また、フィリップ証券株式会社とmoomoo証券株式会社は、今回のフィージビリティスタディに積極的に参加し、福証のさらなる発展に貢献しています。特にフィリップ証券は、2024年から福証の会員として正式に参入することで、さらなる協力を約束しています。一方、moomoo証券も投資家の利便性向上に向けた取り組みを継続して行っていく意向です。

このようなシステムの進展により、福証は今後も海外投資家のニーズに応えるべく、新たなサービスを展開していくことでしょう。今回のFukuoka TRCプロジェクト完了は、福岡証券取引所の国際的な取り組みにとって一つの大きなマイルストーンとなると言えるでしょう。

会社情報

会社名
証券会員制法人 福岡証券取引所 M-DAQ Global Pte. Ltd アルゲンタム・コード株式会社 NTTコミュニケーションズ株式会社
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。