イノアックの挑戦
2025-04-04 11:16:24

イノアック安城事業所がCO2削減に成功し、持続可能な社会へ貢献

イノアック安城事業所におけるCO2削減プロジェクト



株式会社イノアックコーポレーションは、創立100周年を迎える来年を見据え、CO2削減およびエネルギー効率の向上に向けた新たな取り組みを進めています。その一環として、愛知県安城市に位置する同社の安城事業所では配管の断熱を強化し、二酸化炭素の排出量を約34%削減することに成功しました。

カーボンニュートラルへの挑戦



イノアックは日本で初めてウレタンフォームの生産をスタートした高分子素材のリーディングカンパニーとして、環境問題に取り組む重要性を認識しています。安城事業所内のボイラー室では、表面温度が約200度に達する配管機器が29カ所存在し、これが大きな熱ロスを引き起こしていました。そこで、同社は断熱材を用いた熱ロス対策に着手しました。

この対策には、耐熱温度650℃、熱伝導率が0.02W/m・Kの高性能断熱材「パイロジェル」を使用。この断熱材が、環境への配慮とコスト削減の双方を実現するための鍵となりました。導入前は、CO2排出量とランニングコストの削減率をそれぞれ5%としていましたが、実際にはCO2排出量が34%、ランニングコストが30%の削減に成功しました。

プロジェクトの工程



このプロジェクトは以下のステップで進行しました。
1. 対策箇所の選定
2. 現状調査(配管機器温度測定、熱ロス算出)
3. 断熱材の巻き方検討、テスト
4. 想定効果の算出
5. 断熱材取付工事
6. 効果確認

特に、断熱材を巻く際は、ボイラーのバルブ周辺の形状が複雑であるため、施工業者との密な打ち合わせが行われました。また、断熱材の表面から粉状の物質が飛散することを防ぐため、アルミシートを用いて表面を覆う工夫も施されています。

導入後の成果



この取り組みの効果は顕著であり、以下の成果が得られました:
  • - CO2排出量の大幅削減
  • - LPG使用量の減少
  • - 熱ロスによる支払い料金の削減
  • - ボイラー室の室温が20℃以上低下
  • - 高温部がなくなることで安全性も向上
次世代の環境マネジメントシステムに基づき、イノアックは企業としての社会的責任を果たす活動を続けていきます。

未来への展望



イノアックグループは「地球環境問題への取り組みは人類共通の課題」との認識のもと、持続可能な社会へ向けた挑戦を続けます。環境負荷の低減だけでなく、環境に配慮した製品や技術の開発にも力を入れ、未来の世代のために役立つ取り組みを行ってまいります。

詳細は公式HPもご覧ください: イノアックコーポレーション


画像1

画像2

会社情報

会社名
イノアックコーポレーション
住所
電話番号

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。