世界のオンライン行動を読み解く「Digital 2026」の概要
Meltwater Japan株式会社とクリエイティブエージェンシーのWe Are Socialが発表した最新の年次報告書「Digital 2026」は、オンラインエコシステム全体を網羅した700ページにも及ぶ大規模レポートです。このレポートでは、視覚的に情報が理解しやすくなるようインフォグラフィックが多用されており、世界のソーシャルメディアやデジタルトレンドを鮮やかに描写しています。
ソーシャルメディア利用の“スーパーマジョリティ”化
レポートによると、現在の世界のソーシャルメディアユーザー数は56.6億人に達し、これは世界人口の68.7%に相当します。この数字は、非利用者数の2倍を超えており、前年からは2.59億人の新規利用者が増加したことが報告されています。成長率は4.8%で、ソーシャルメディアの利用が一般的な行動となっていることを示しています。
SNSの活用法と競争の激化
典型的なインターネットユーザーは、1日に2.5時間以上をソーシャルメディアや動画プラットフォームに費やしています。その中でも、「暇つぶし」を動機とする利用が、家族や友人との交流に次いで第2位を占めています。プラットフォーム別に見てみると、YouTubeが最も多くのアクティブユーザーを有し、TikTokはユーザーあたりの平均利用時間が1時間37分で最長となっています。
ブランド認知の新たなチャネルとしてのSNS広告
特に注目すべき点は、16〜34歳の層においてSNS広告が「ブランドの発見」チャネルの首位に立ったことです。この層では、リスティング広告やテレビCMを上回る結果となり、年齢が上がる35〜44歳の層でもSNS広告が第2位に入ります。このような傾向は、ブランド戦略を考える上で非常に重要な示唆を与えています。
デジタル広告支出の拡大とEC市場の成長
2025年の広告支出は1兆1,600億ドルに達する見込みで、その中でデジタルチャネルが74.4%を占めると予測されています。特にSNS広告は前年比で13.6%も増加し、2,770億ドル規模に達するとされています。EC関連の広告支出も増加し、2025年には2,040億ドルに達するという予測がなされています。
その他の注目データ
以下は、このレポートで目を引くその他のデータです。
- - 16〜34歳層でSNS広告がブランド発見チャネルの最上位を占める
- - 16〜24歳の女性はSNS/動画プラットフォームに平均3時間40分を費やしている
- - SNSユーザーの月平均使用プラットフォーム数は6.75
- - 世界のTV視聴時間の50.4%がストリーミングサービスによって占められている
- - 成人のオンラインユーザーの約半数がAI技術に期待を寄せている
- - ユニークモバイルユーザー数は57.8億人に達し、これは世界人口の70.1%に相当する
レポートの詳細は
こちらから確認できます。
Meltwater Japan社について
Meltwaterは2001年にノルウェーで設立され、現在では27,000社以上の企業に利用されています。日本支社は2009年に開設され、これまで16年以上にわたって多様な業界のお客様にデータに基づく意思決定を支援してきました。大量のソーシャルメディア、ニュース、ブログなどのデータをリアルタイムで収集・分析し、企業がマーケティングやブランド戦略で的確なインサイトを得るためのサポートを行っています。
執行役員社長 赤田将之
所在地:東京都渋谷区恵比寿1-18-18 東急不動産恵比寿ビル5F
事業内容:メディアインテリジェンスツールの開発・提供
URL:
https://www.meltwater.com/jp