北九州市での生成AIハッカソン、AI CROSSがファシリテーターに
2025年10月22日(水)、北九州市にて開催される「北九州市生成AIハッカソン」。このイベントでは、AI CROSS株式会社のAIエバンジェリスト菊川裕司氏がファシリテーターを務め、市職員と企業アドバイザーが協力して生成AIを使ったアプリケーション開発に挑戦します。この取り組みは、北九州市が進めるAI活用推進都市としての新たな一歩となります。
イベントの概要
本イベントは、北九州市小倉北区のBIZIA小倉を会場に、午前9時から午後5時まで行われます。約30名の市職員が6チームに分かれ、進出IT企業のアドバイザーと共に参加します。参加者は最新のAIツール、DifyやChatGPT Enterpriseを駆使して、新しいアイデアを形にすることを目指します。
菊川裕司氏の役割
ファシリテーターを務める菊川氏は、当日にAIの活用法や開発のノウハウを伝授します。彼の豊富な経験が参加者のスムーズな開発を助け、生成AI技術を行政の業務にどのように活かすかを模索します。また、菊川氏の目指すは、行政分野でのAI実装の推進を通じて、次世代のデジタルトランスフォーメーション(DX)人材の育成です。
北九州市のAI活用への取り組み
北九州市は2025年7月に「AI活用推進都市」を宣言し、地域のさまざまな分野でのAI実装を進める方針を掲げています。このハッカソンは、全国的にもユニークな取り組みとして自治体職員がAI技術を用いてアプリを開発する機会であり、新しい価値の創出を試みるものです。その結果、行政サービスの向上だけでなく、企業との共創による地域経済の活性化が期待されます。
ハッカソンの意義
ハッカソンとは、「ハック(Hack)」と「マラソン(Marathon)」を融合させたイベントで、限られた時間内にチームで創造的なプロジェクトを進め、成果を発表するものです。本イベントでは、参加者が持ち寄ったアイデアを具現化することで、創造性や協力の重要性を再認識する場ともなります。
菊川裕司氏について
菊川氏は、九州工業大学大学院を卒業後、NTT西日本で通信技術に従事。NTTドコモでの経験を経て、現在はAI CROSSの全社戦略を手掛けています。彼は、地域創生やAI人材の育成に尽力し、福岡・北九州における産学官金連携を推進。AIに関するセミナーや講義も行い、独自の見識を広めています。
AI CROSS株式会社は、法人向けメッセージングサービスを提供し、業務効率化と顧客との円滑なコミュニケーションを支援しています。主力サービスにはSMSやRCSの配信サービス、AIを駆使したデータ分析サービスがあり、企業の様々なニーズに応えるソリューションを展開中です。
この生成AIハッカソンは、単なる技術開発の場にとどまらず、未来の行政を担う人材を育成し、次世代の行政サービスの形を作り出す重要なステップになることでしょう。北九州市が先進的な自治体としての道を切り拓く姿が、今後ますます注目されることでしょう。