大阪市旭区役所で児童扶養手当の過支給が発生　事務処理誤りが原因で81万円超

大阪市旭区役所で児童扶養手当過支給、事務処理誤りが原因で81万円超

大阪市旭区役所では、児童扶養手当の事務処理誤りにより、受給者に過支給していたことが判明しました。過支給額は、令和4年11月分から令和6年4月分までの815,310円にのぼります。

今回の過支給は、受給者の配偶者が亡くなり、遺族年金を受給するようになったにもかかわらず、区役所側が手続きを完了させずに、従来の障害年金に基づいた金額で手当を支給し続けたことが原因でした。

区役所は、令和6年6月17日に受給者宅を訪問し、事務処理の誤りについて謝罪するとともに、返還方法について説明しました。受給者側も、返還方法について理解を示しているとのことです。

区役所は、今回の過支給を重く受け止め、再発防止策を講じる方針です。具体的には、児童扶養手当の年金調査結果について、担当者が十分に留意するとともに、状況や必要に応じて複数人でのチェックを組み合わせるとしています。また、現況届の際には、窓口受付職員の研修において、特に注意して年金受給状況欄を確認することも周知徹底していくとのことです。

さらに、年金受給者については、区役所の運用として現況届に別紙で確認票を添付し、最終決裁者にも入力の際に複数人で確認を行ったことが分かるようにチェック欄を設けることで、再発防止を図っていくとしています。

今回の過支給は、区役所の事務処理の杜撰さを露呈するものであり、市民の信頼を大きく損なう事態となっています。区役所は、再発防止策を着実に実行し、市民からの信頼回復に努める必要があります。