AI音声対話技術が導入する新しい生活様式－Verbexが切り拓く未来のVUI

Verbexが音声AIの未来を切り拓く

東京・渋谷区に本社を置く音声対話AIスタートアップ、Verbexが、その独自技術によって「声で世界をつなぐ」新たな事業展開を開始しました。代表取締役の森下将憲氏を筆頭に、バングラデシュ、インド、シンガポールを拠点とする国際的なチームで構成され、特に日本市場をターゲットにしたVoice UI（音声インターフェース）の社会実装を目指しています。

Verbexの技術背景

Verbexは音声対話に必要な技術、すなわちSTT（音声認識）からTTS（音声合成）までを独自に開発し、自然かつ迅速な対話を実現するAIプラットフォームを提供しています。すでに25カ国で56件の特許を取得しており、音声AIの商業化に向けた地ならしを進めてきました。

この「VUI」がもたらす効果は、奮闘する労働市場への一助や、特定の利用者層（高齢者や視覚障害者など）向けのアクセシビリティ向上など、多岐にわたります。ユーザーが声で直接コンピュータを操作できることで、デジタルデバイドを克服し、より直感的な情報アクセスが実現します。

コールセンター向けの実証実験

Verbexの事業展開の第一歩は、コールセンター向けのソリューションです。人手不足が叫ばれる中、AIオペレーターが日本語による対話を実現し、様々な課題解決に挑んでいます。実証実験では、人間の介入なしで応答を行い、80％の通話を解決。また、待ち時間を90％も削減することに成功しています。日本の「おもてなし」文化とも調和する高品質の対話が求められる市場において、Verbexの技術が本領を発揮しています。

日本市場向け日本語モデルの商用化

今年8月には、日本語モデルがリリースされ、これによって自然な日本語対話が実現しました。すでに株式会社イチネンでの商用利用が開始されるなど、導入事例も増加しています。業務内容は日次の電話対応から、データの自動転記まで多岐にわたります。そのほか、通販業界や葬儀業、電力会社など、幅広い分野での導入が試みられています。

今後の展開と新たなビジネスの可能性

Verbexは、今後も音声対話AI技術を活用したサービスの多角的な展開を図る予定です。具体的には、ホテルや公共交通機関、医療機関など、様々なビジネスにおいて「声をインターフェース」とした新鮮な体験を提供することを目指しています。また、音声ゲームやエンターテインメントの分野でも、ユーザーとのインタラクションをより身近に感じられるようなサービスを開発中です。さまざまな企業との提携を視野に入れ、事業の拡大を進めていく考えです。