第二回顧みられない熱帯病コンテストについて
一般社団法人NTDs Youthの会が主催する『第二回顧みられない熱帯病コンテスト』が、2024年10月8日に開催されることが決まりました。このコンテストは、「顧みられない熱帯病(NTDs)」への関心を高め、日本に住む中学生から大学院生を対象に行われます。これにより、持続可能な開発目標(SDGs)を達成するための一環として、NTDsへの意識を深めることが目的です。2025年1月30日には、世界NTDの日に合わせて表彰式も予定されています。
NTDsとは?
NTDsは、世界保健機関(WHO)によって定義された21の疾患群で、特に熱帯地域の低中所得層に影響を及ぼしています。これらの疾患には、リンパ系フィラリア症やデング熱、住血吸虫症が含まれ、世界中で16億人以上の人々が感染のリスクにさらされています。これらの疾病に関する理解が不足しているため、治療薬や医療資源、資金が足りない状況が続いています。
コンテストの概要
2023年に初めて開催されたこのコンテストには、35チーム79名が参加しました。その成功を受けて、2024年も継続的に実施されることが決まりました。今年のコンテストには、2つの部門があります。まず、「わかりやすく伝える部門~NTDsって知っている?~」(A部門)では、NTDsに関する情報を普及させるためのアイディアが求められます。次に、「日本ができることを考える部門~NTDsを制圧するために~」(B部門)では、NTDsの制圧に向けた具体的な行動や提案が期待されます。
対象者と応募方法
応募対象は、日本国内の中学校、高校、大学(大学院、短期大学、放送大学を含む)、高等専門学校、専修学校等の教育機関に所属する生徒や学生です。応募方法の詳細は、10月中に公開される予定です。また、コンテストに協賛してくれる団体も同時に募集しています。
賞と副賞
優秀な作品には賞金が授与されるほか、最優秀賞には10万円、副賞としてU18特別賞には2万円のギフトカードも用意されています。さらに、スポンサー賞も募集中で、協賛金によって追加の賞を設定することができます。
ユース世代の声が鍵
NTDs Youthの会の富田明澄氏は、昨年のコンテストに参加した学生たちの積極的な取り組みが、NTDs制圧の動きに大きな力となることを強調しています。彼らの創造力と情熱によって、この問題に取り組む姿勢が高まることが期待されているのです。実際に、昨年の受賞者たちも、NTDsへの理解を広める活動を続けたいとコメントしています。
結論
このように、第二回顧みられない熱帯病コンテストは、若い世代が自らの意見や経験をもとに、熱帯病という社会的課題に対してアプローチする絶好の機会となります。参加を通じて、持続可能な未来に向けた意識を高め、世界的な健康問題に貢献していくことが求められています。興味のある方は、ぜひ公式ウェブサイトをチェックしてみてください。