Asanaが「AI Studio」を導入
米国Asana, Inc.は、ノーコードでのワークフロー設計とAIエージェントの実装を可能にする「Asana AI Studio」を発表しました。この新機能は、チームの生産性を大幅に向上させるためのツールとして注目されています。
AIエージェントの役割
他のAIツールと異なり、AsanaのAIエージェントはチームメイトのように直接連携します。このエージェントは、プロジェクトのコーディネーションから計画、実行、報告まで、さまざまな業務フローをオーケストレーションします。AI技術を活用したスマートなワークフローは、AsanaのWork Graph®によって実現されており、作業の文脈や進行状況を把握することが可能です。
企業のニーズに応える
Asanaの共同創業者兼CEO、ダスティン・モスコヴィッツ氏は、AIエージェントの構築が容易であることが企業にとっての大きな利点であると述べています。日本の企業においては、非生産的な会議に8時間を費やす場面もあるとされ、95%のナレッジワーカーがコミュニケーションの革新を必要としていることがレポートで示されています。Asanaはここに着目し、業務をビジネス目標に結びつけるためのツールとして位置付けています。
スマートワークフローの導入例
Asana AI Studioのベータプログラムでは、マーケティングやIT部門など、多くのチームがスマートワークフローを構築しています。たとえば、マーケティング部門では、コンテンツの草案を作成し、レビューを促進することで、アウトプットのスピードを向上させています。また、オペレーションとIT部門では、業務受け入れの方法を改善し、業務の優先順位を明確化する自動化の導入が進んでいます。
Morningstarの成功事例
国際的な金融組織であるMorningstarは、AI Studioを活用し業務計画の標準化を図っています。同社のプログラム管理ディレクター、ベリンダ・ハードマン氏は、リクエストの確認にかかる時間が2週間から2日へ短縮され、AIが必要な情報を瞬時に特定することで劇的な効率化が進んでいると報告しています。
日本語版資格プログラムの提供
さらに、Asanaは日本語での「Asana 基礎」コースや「Asana AI スペシャリスト」スキルバッジを提供開始しました。これにより、初心者から経験者まで幅広く利用できるプログラムが整備され、ビジネスにおけるAI戦略の構築に役立つ内容となっています。
ウェビナーの開催
また、Asanaは12月11日に「Asana AI〜人間とAIが共創する、新しい働き方 2024〜」というウェビナーを開催します。このイベントでは、AI Studioに関連する情報が提供され、参加者が今後の働き方を考える場となることでしょう。
まとめ
Asana AI Studioの導入により、企業の業務フローは大幅に効率化され、チーム全体がより生産的に働ける環境が整いつつあります。業務ビジョンにAIを活用することで、さまざまな業界において新たな価値を生み出すことが期待されます。