地球温暖化対策を進める日世株式会社の新型機
日本のソフトクリーム業界の先駆者である
日世株式会社(滋賀県大津市)は、2025年2月4日から、地球温暖化対策の一環として新たな冷凍機器を発売します。新たに登場するのは、オゾン層を破壊しない代替フロンを使った
ソフトクリームフリーザー(CI-9731WT)と
シェークサーバー(CI-5758WT)の2機種です。
環境負荷を大幅に減少
これらの新製品には、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する
R448Aという冷媒が使用されています。これは、従来の冷媒である
R404Aと比べて、地球温暖化係数(GWP)が60%以上も低いため、温暖化対策として非常に有効です。また、この変更に伴って、従来モデルであるNA-3431WEフリーザーやNA-9426WE卓上型、NA-5458WEシェークサーバーは終売となります。
HACCP対応機能の追加
最新機種は、衛生管理のための
HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)に基づいた機能も備わっており、使用者が安全に運用できるように設計されています。殺菌履歴や洗浄履歴を記録し、エラー発生時には操作を制限するなど、厳しい衛生管理が求められる食品業界において有用です。また、機体にQRコードが付いており、スキャンすることで取扱説明書の動画を確認できます。さらに、日本語表示の2.4インチ有機ELディスプレイによる衛生管理の時刻案内機能も実装されています。
オゾン層と温暖化の関係
オゾン層は地球を紫外線から守る重要な役割を果たしています。しかし、20世紀に入ってから使用されるようになったフロンガスが、その分解でオゾン層を傷つけてきました。そもそもフロンガスには塩素が含まれており、これがオゾンと反応してオゾン層を破壊していました。これに対処するため、代替フロンが開発されたものの、これらもまた温暖化の原因となるガスの一つであるため、使用には注意が必要です。
世界的な温暖化対策へ向けて
従来のR404Aは、二酸化炭素の3920倍もの温暖化効果を持つとされ、今後はこれに代わる冷媒への置き換えが急務です。日世株式会社は、こうした環境問題に真正面から向き合い、業界でのリーダーシップを発揮しています。これから登場する新型フリーザーとシェークサーバーがもたらす影響は、環境への配慮に留まらず、企業の持続可能性にもつながると期待されています。これにより、業界全体が持続可能な方向に進展することが可能となるでしょう。
まとめ
日世株式会社の新たな試みは、ただの製品の改良に止まらず、地球環境保護という大きな視点から見ても非常に意義深いものです。業界の多くが変化を求められる今、日世の新機種の導入が成功すれば、他の企業にも波及効果を及ぼすこと間違いありません。これからの未来に向けて、持続可能なビジネスモデルの影響は大きく、多くの人々がその成果を享受できる日が来ることを期待しています。