導入
この度、ユースフル株式会社が発表したところによると、従業員の62%が社内の情報検索に非効率を感じているという。この背景を受け、10月29日より「Copilot Studio エージェント構築ガイド」の無償配布が始まった。このガイドの目的は、企業が抱える情報検索の課題を解消し、効果的なAIエージェントを構築する手助けをすることである。
情報検索の課題
AI技術が進む今、さまざまな企業でMicrosoftのCopilotが導入される一方で、「社内マニュアルが分散していて目的の情報が探しにくい」「定型的な問い合わせの対応に時間がかかる」という新たな問題が出現している。このような現状はいかにして生産性を低下させているのかを、ユースフル株式会社は深刻に捉えている。
実際にMicrosoft社の調査によれば、従業員の多くが情報を探すのに多くの時間を費やしており、それが業務効率を妨げていると指摘している。これを踏まえ、同社はCopilot Studioを通じて、企業が効果的に情報を活用できる環境を提供しようとしている。
Copilot Studioとは
Copilot Studioは、Microsoftが提供するローコード/ノーコードのプラットフォームで、AIエージェントを簡単に作成できる。その最大の利点はMicrosoft 365との高い親和性にあり、SharePointやExcelなどの既存データを利用して、自社専用のナレッジ検索ボットなどを設計できることだ。プログラミングの知識がない人でも直感的に使えるため、企業内の問い合わせ対応がスムーズに行えるようになる。
エージェント構築ガイドの詳細
この新たに無料配布されるガイドは、簡単なステップで社内ナレッジ検索ボットを構築する方法を図解で解説しており、誰でも容易に手に取れる内容である。具体的なステップは以下の通りだ。
1.
ナレッジベースの設計: SharePointリストをしっかり設計し、必要な情報を整理。
2.
Copilot Studioでのエージェント作成: 必要なエージェントの名前やアイコン、AIへの指示を設定。
3.
ナレッジの接続: SharePointリストを AI に接続し、社内情報のみを対象にする。
4.
推奨プロンプトの設定: よくある質問をボタンとして配置し、ユーザーが簡単にアクセスできるよう工夫。
5.
テストと公開: ボットが期待する通りに機能するか確認後、組織内での展開を行う。
おわりに
このガイドを通じて、企業はAIを育てる力を身につけ、「探す時間」を削減し、業務効率を大きく改善することが期待されている。大垣社長は「AIを活用して新たな価値を生むことが、私たちの使命であり、今後もその実践に力を入れていく」と語っている。情報活用の民主化が進むこの時代、是非ともこの機会にガイドをダウンロードし、自社のAIエージェントを育てるための第一歩を踏み出していただきたい。
会社情報
- - 会社名: ユースフル株式会社
- - 設立: 2018年8月
- - 所在地: 東京都千代田区九段南一丁目6番5号
- - 代表者: 大垣 凛太郎
- - 公式サイト: ユースフル
このような取り組みを通じて、ユースフルが手掛けるAIの導入は今後も進化していくであろう。すべてのビジネスパーソンがAIの恩恵を享受できる社会の実現を目指している。バランスの取れた情報アクセスと省力化は、企業の未来に向けた大きな一歩となるだろう。