若年層のキッチン用品選びに見る贈り物の新しいトレンドについて

若年層のキッチン用品選びに見る贈り物の新しいトレンド

株式会社UPDATERが運営するオンラインストア「TADORi」は、若年層が日常生活で使用するキッチン用品を中心に、彼らの選択基準や満足度を探る意識調査を実施しました。調査対象は全国の20～30代の男女約600名であり、調査結果からは現代の若者の消費傾向が浮かび上がっています。

若年層におけるキッチン用品のギフト需要

調査によると、約9割の若者がキッチン用品を贈り物に適していると考えており、その中でも「とても良いと思う」と回答した人が399名、少し良いと思う人が198名という結果が出ています。このことは、特に結婚や引っ越し、同棲といったライフステージの変化に伴って、キッチン用品が非常に重宝されるアイテムであることを物語っています。

重要視される「品質」に対する意識

さらに興味深いのは、価格よりも「長く使えること」や「品質」を重要視する傾向が見られる点です。初期費用が安いことで選ばれるのではなく、長持ちする耐久性のある商品が求められている姿が明確に浮かんでいます。調査の結果、長期間使えることを重視する回答が61.2％を占め、逆に「とにかく初期費用が安いこと」と回答した人は38.8％でした。これは、物価高騰など外部要因により、若者の消費意識がシフトしていることを示しています。

キッチン用品の選択基準とデジタルの影響

キッチン用品の購入を決定づける要因として、結婚や同棲、引っ越しなどのライフステージの変化が影響を及ぼしていることがわかりましたが、同時にSNSや動画コンテンツが大きな役割を果たしていることも示されています。232名の回答者が「SNS・動画を見て」と回答しており、デジタルコンテンツを通じた情報発信の重要性が増していると言えます。

ギフトに最適なキッチン用品とは？

特に注目される商品カテゴリーとしては、フライパンや包丁が挙がりました。しかし一方で、ニーズと満足度のギャップが最も大きい商品としては、まな板も指摘されています。まな板は初期段階での需要は少ない（「最初にこだわりたいキッチン用品」として86名）が、実際には多くのユーザーが期待に応えられていないと感じています。このギャップは、まな板が「必要性は理解できても、自ら進んで買い替えない商品」ということを物語っています。