サウジアラビア館での伝統木工技術の融合
2025年の大阪・関西万博が、文化交流の舞台として注目を集めています。このイベントでは、富山県に本社を構える株式会社タニハタが、サウジアラビアの職人Ahmad Angawi氏と協力し、伝統的な木造の格子パネルを制作する公開イベントを行います。屋外でのアクティビティと屋内の展示が融合し、特別な文化提供の機会となるでしょう。
イベントの概要
この公開製作は、2025年10月7日(火)から8日(水)の二日間、サウジアラビア館の文化スタジオで行われます。参加者は、Ahmad Angawi氏の提案に基づいた独自の格子細工「Mangour」を用い、日本の伝統木工技術「組子細工」との統合を目撃するチャンスがあります。タニハタの職人、下屋敷卓也氏と共に仕事を進め、文化を超えた手作業の力や技を体感できる貴重な機会です。
サウジアラビアと日本の技のパートナーシップ
タニハタが誇る「組子細工」は、釘を使わない木材の組み合わせ技術で、精密で美しい模様を生み出します。一方で、Ahmad Angawi氏の専門とするMangourは、サウジアラビアで長い歴史を持つ格子細工の手法を活用しています。この二つの技術が融合することで、万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」が表現され、国境を超えた文化交流の象徴となります。
Ahmad Angawi氏のプロフィール
1981年にメッカで生まれたAhmad Angawi氏は、多面的なアーティストであり、教育者でもあります。彼は伝統的なヒジャーズの木工を現代の技術に応用することで、新たな創造性を生み出しています。特に、マングールで知られる木製スクリーンに特化した彼の仕事は、伝統と現代を橋渡しする重要な役割を果たしています。このような国際的な評価を得ているAngawi氏とのコラボレーションは、大変価値のある経験となるでしょう。
タニハタの歴史と理念
株式会社タニハタは、1959年に富山で創業した組子細工専業の会社です。彼らは伝統的な技術を維持しながら、現代のニーズに応えた新しいデザインの開発にも注力しています。日本国内外でのプロジェクトにおいて、持続可能な素材の使用や、自然エネルギーの導入など環境保護にも積極的に取り組んでおり、環境省から表彰されるなど、その努力が評価されています。
万博参加の意義
サウジアラビア館は、日本館に次ぐ規模を持つ人気のパビリオンで、2025年の万博においてもその重要性が増しています。特に、2023年のリヤド万博の開催国であるサウジアラビアとの連携が期待され、次世代の交流の架け橋となるでしょう。この二日間の特別な実演をぜひお見逃しなく、文化の深さと美しさを体験してください。
◆お問い合わせ先
株式会社タニハタ
担当者:杉本
TEL: 076-441-2820
FAX: 076-432-2795
Email:
[email protected]
この特別なイベントは、西洋と東洋の文化が交わる瞬間を体感できる貴重な機会であるため、多くの方々に体験してみて欲しいと思います。サウジアラビアと日本、それぞれの豊かな伝統工芸に触れて、新たな気づきを得ることでしょう。