花火「白菊」
2025-02-10 16:51:17

3.11の鎮魂を花火「白菊」でつなぐ岩手県釜石市の挑戦

3.11の鎮魂と復興の花火「白菊」



2025年3月11日、岩手県釜石市では「白菊」という名の鎮魂と復興の花火を打ち上げるプロジェクトが進行中です。この試みは、3・11祈りと絆「白菊」実行委員会が主導し、クラウドファンディングを通じて資金を募集しています。

釜石市の鵜住居町は、東日本大震災により甚大な影響を受け、583名の尊い命が奪われました。この地域は震災の爪跡を色濃く残しており、毎年3月11日には白菊の花火が夜空に打ち上げられ、大切な人を思い、祈りを捧げています。

この活動は2020年に始まり、全国から寄せられた温かい支援により、これまで無事に花火を打ち上げることができました。しかし、年月が経過するにつれ、資金調達は厳しい状況に。実行委員会は、改めて地域の人々や全国の支援者に協力を呼びかけています。

「白菊」の花火は、他の花火とは一線を画し、白一色で空を彩る点が特長です。この花火は、新潟県長岡市の花火師である故・嘉瀬誠次さんが、シベリアに抑留された戦友を弔うために作り出したものであり、ロシアで初めて打ち上げられました。その後、長岡空襲や終戦記念日にも打ち上げが行われています。

2020年からは嘉瀬誠次さんの息子である嘉瀬晃さんの協力により、釜石市でも打ち上げが実施されています。今年で戦後80年を迎え、かつて軍需工業都市だった釜石市での開催意義はますます重くなります。この地域は1945年7月14日および8月9日に、連合国軍による艦砲射撃を受け、756名もの犠牲者を出しました。その歴史を受け継ぎ、平和の誓いとともに花火を打ち上げることが、実行委員会の思いです。

さらに、このクラウドファンディングを通じて、支援者に対するリターンも用意されています。能登において復興支援センターによるボランティア活動によって整備された輪島塗や、釜石の特産品をお礼としてお届けします。多くの方々の想いが一つになることで、白菊の花火はより意味深いものになるでしょう。

プロジェクトは株式会社CAMPFIREの「CAMPFIRE for SocialGood」にて公開されており、目標金額は500万円です。支援金の提供は、3,000円から100,000円までと幅広く選べます。支援が目標に達しなくても受け取ることができる形式を取っています。

皆様の温かい支援が、釜石市を象徴する「白菊」の花火を夜空に舞い上がらせ、犠牲者に祈りを捧げる手助けに繋がります。ぜひ、ご協力をお願いいたします。

連絡先


  • - 担当: 岩手日報社ビジネス開発部外崎・小野寺
  • - 電話: 019-653-4119
  • - メール: [email protected]

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株式会社 岩手日報社
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