京都女子大学が新たに始める「Happy Action Labo」
京都女子大学は、女性リーダーの育成を目指すプロジェクト「Happy Action Labo」を11月からスタートします。このプロジェクトは、ジェンダー平等を実現するためのアイデアをテーマに、学生と企業がともに取り組む産学連携の一環として進められます。この取り組みは、2020年に創基100周年を迎えた同大学が掲げる第2次グランド・ビジョンに沿ったもので、特に重要な課題とされています。
具体的には、ジェンダー平等社会の実現に貢献する人材を養成するために、学生たちは企業の専門家とともにワークショップを行い、意見を交わしながら課題解決のアイデアをまとめます。これらの成果は、国際女性デーに合わせて開催される『HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2022』にて発表される予定です。
プロジェクトの背景
世界経済フォーラムが発表した「The Global Gender Gap Report 2021」によると、日本のジェンダーギャップ指数は156か国中120位と低迷しており、特に経済分野における男女格差が顕著です。管理職女性の割合はわずか14.7%であり、労働力となっている女性のほとんどがパートタイム職に就いています。このような問題に対し、京都女子大学は積極的に解決に取り組む必要があると考えています。
企業においても、SNSやESG、SDGsへの取り組みが求められる中、特に若い世代の感度に対応できるかどうかが、今後の企業戦略において重要な要素となっています。学生たちが会議やディスカッションを通じて得た知識や視点が、これからの社会にもたらす影響は大きいと言えるでしょう。
参加企業とサポート体制
「Happy Action Labo」には、HAPPY WOMAN®️の取り組みを支える企業が参加します。三菱UFJリサーチ&コンサルティングやエーザイ、ユニリーバ・ジャパンなど、さまざまな業種から企業が参加し、学生たちのアイデア発表をサポートします。また、学生自身が主体となってプロジェクトを進行し、実際のビジネスにどのようにアプローチできるかを学ぶ機会が提供されます。
スケジュールと今後の展望
- - 12月初旬: 学生と企業の顔合わせ、ディスカッション(オンライン)
- - 12月中旬: 初回の課題解決アイデア選定
- - 1月: 第2回のアイデア選定
- - 2月: プレゼンテーションの準備
- - 3月5日: 『国際女性デー|HAPPY WOMAN FESTA KYOTO 2022』でのアイデアプレゼンテーションと講演会
京都女子大学が目指す「Happy Action Labo」は、学生たちが自ら問題解決に向けて行動する」という新たな価値を創造するプログラムとして注目されています。これからも多くの企業がこの取り組みをサポートし、女性の社会進出が進むことを期待しています。
学長のコメント
京都女子大学の竹安学長は、大学設立の背景にあった女性リーダーたちの情熱を今に引き継ぎ、本プロジェクトを発足させる意義について強調しています。彼女たちが築いた歴史を踏まえ、未来に向けた新たな一歩を踏み出すことが求められています。
最後に
「Happy Action Labo」は、多様性を尊重し、持続可能な社会を目指す取り組みとして、学生たちの創意工夫が注目されています。このプロジェクトが女性リーダーの育成とジェンダー平等の実現に寄与することを期待しています。