5Gとハプティクス技術
2018-06-04 15:00:35
ソフトバンクと慶應義塾大学が進める5G無線通信とリアルハプティクス技術の融合
力触覚を制御する革新技術
ソフトバンクと慶應義塾大学が共同で取り組んできた「AbcCore」というICチップを用いた力触覚伝送の実証が、5G無線通信を利用して成功を収めました。これは、次世代の機械と人の協働を実現する上での重要なステップとなります。
一歩進んだリアルハプティクス技術
モーションリブ株式会社は、慶應義塾大学のハプティクス研究センターで研究を進めてきた実用化が待たれるリアルハプティクス技術を、産業界に展開するために設立されたベンチャーです。このプロジェクトは、機械が人をやさしく支援する未来を描いております。その背景には、モノに触るときに必要な力加減を人間は自然に行っていますが、これまでの機械はその力加減をコントロールすることが難しかったという現実があります。
特に、力触覚は物理的インタラクションの必要な作業には不可欠な感覚です。新しい技術を導入することで、機械は人間が持つような柔らかさや繊細さを持ち、壊れやすいものや形のわからないものに対しても優しく触れることができるようになります。
プロジェクトの目的と展望
今回の実証実験は、モーションリブ株式会社が推進する「AbcCore」の技術が、慶應義塾大学が設立したハプティクス協議会に参加している企業への先行提供の一環として進められました。この技術によって、機械が人間に寄り添う社会の実現が加速されると期待されています。
実際に「AbcCore」は、力センサや特殊なモーターを必要とせず、力加減や力触覚伝送の制御を行うことができるという点で、他の技術に比べ大きな優位性を持っています。すでに30社以上の企業に先行提供されており、共同研究にも採用されています。
活動内容と未来への道
モーションリブ株式会社は、今後もリアルハプティクス技術の実用化を加速させるために、共同研究企業の募集や人材の採用を積極的に行っています。これにより、技術が進化し、より多くの企業や個人のニーズに応えられる環境を整える方針です。
ソフトバンクと慶應義塾大学の連携は、次世代技術の発展だけでなく、私たちの日常生活を豊かにする可能性を秘めています。この取り組みが進むことで、やがて人間と機械の新たな関係が築かれることが期待されているのです。未来における生活、仕事、そして社会の変革が、すぐそこまで来ているかもしれません。
会社情報
- 会社名
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モーションリブ株式会社
- 住所
- 神奈川県川崎市幸区新川崎7−1
- 電話番号
-
044-580-1564