着物文化「きものの輪」
2018-08-24 09:00:14
訪日外国人にも人気の着物文化「きものの輪」の全貌とは?
和装文化を未来へ繋ぐ「きものの輪」
訪日する外国人観光客には根強い人気を誇る和装体験ですが、一方で日本国内では着物を着ることが少なくなりつつあります。これは、着物を着るという体験が、時間や費用の観点から難しいという理由が挙げられます。着物を着るためには「着付けを学ぶ必要がある」という高いハードルが存在しているのです。しかしながら、和装業界はこの状況を打破しようと、いくつかの活動を行っています。
「自分で着られる人」を増やす取り組み
最近では、無料で着付け教室を開催するなど、「自分で着られる人」を増やすための努力が続けられています。しかし、生活スタイルが多様化する現代において、この取り組みが必ずしも効果を上げているわけではありません。そのため、全国きもの街づくり協議会は新たなプロジェクト「きものの輪」を立ち上げました。
「きものの輪」とは?
「きものの輪」は、着物を着られる人をより無理なく増やすことを目的とした仕組みです。このプロジェクトでは、着物を着られる人を「きものコンシェルジュ」と位置づけ、着付けやきものの楽しさを、まるで部活動の先輩が後輩に教えるように伝える仕組みを作ります。これにより、難しいとされがちな着付けをより身近に感じられるようにする計画です。
また、各地で開催される小規模の着付け教室を「やさしい着付け教室」として認定し、インターネットを通じた生徒募集などの周知も図ります。これにより、全国各地で和装を楽しむ環境が整い、着物文化をより発展させる一助となることを目指しています。
参加を呼びかける全国きもの街づくり協議会
「きものの輪」は、多くの着物に携わる人、そして着物を愛する人々にもぜひ参加してもらいたいと考えています。和装の文化を一緒に支えていくことで、存続と発展が実現できると信じています。協議会はこのプロジェクトを推進することによって、着物の魅力を広め、次世代に受け継いでいくための活動を続けていく意向です。
このように、「きものの輪」はただの着付け教室ではなく、広く和装文化を盛り上げるためのコミュニティとして、着物を愛するすべての人々を包み込むものとして存在します。今後、多くの人々が参加し、着物を楽しむ輪がさらに広がることが期待されます。
まとめ
日本文化の象徴ともいえる着物。近年の多様なライフスタイルの中で、いかにそれを楽しむかが今後の課題と言えます。「きものの輪」を通じて、多くの人々が着物の魅力を知り、自らの手でその文化を育てていくことができるようになることを願っています。
会社情報
- 会社名
-
一般社団法人全国きもの街づくり協議会
- 住所
- 東京都中央区銀座1-15-7
- 電話番号
-
050-5438-5065