栄養不良問題を考えるトークセッションが大阪で開催
2025年8月5日、大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージ」で、「日本人の3人に1人が栄養不良!解決の決め手は?」というトークセッションが行われました。主催は一般財団法人日本栄養実践科学戦略機構(NUPS)、協賛はゼスプリ インターナショナル ジャパン株式会社です。
トークセッションには、NUPSの理事長・中村丁次氏とゼスプリのAPACマーケティング本部長・猪股可奈子氏が登壇し、フリーアナウンサーで野菜ソムリエ上級プロの竹下裕理氏が進行役を務めました。
参加者は、現在の日本における栄養不良の現状や、果物が持つ健康価値についての知見を得る貴重な機会となりました。
栄養不良の二重負荷とは?
中村理事長によると、栄養不良は通常「低栄養」と考えられがちですが、実際には過剰に栄養を摂る「過栄養」という現象も含まれ、これを「栄養不良の二重負荷」と呼んでいます。
日本は長寿国として知られていますが、現実には若い女性や高齢者の痩せ問題と、中高年層のメタボ問題が同時に存在するという矛盾も抱えています。これは、栄養の偏りがもたらす深刻な課題であることが強調されました。
栄養バランスの難しさ
猪股本部長は、ゼスプリが実施した大規模調査の結果をもとに、栄養バランスが取れた食事を望む人が多いにもかかわらず、実際に摂取できていない現状を紹介しました。この調査によれば、栄養を意識している人は90%を超えるものの、忙しい日常や物価の高騰がその実践を妨げていることが明らかになっています。
さらに、果物の摂取に関する意識調査では、フランスやドイツでは70%の人が果物が食事において重要と考える一方、日本ではわずか20%に留まっています。これは日本における果物の位置付けの低さを示しています。
栄養バランスの取り方
中村理事長が語る「栄養バランスの良い食事」の定義は、主食、主菜、副菜に果物と乳製品を添えるという形です。この中で、日本人に不足しがちな栄養素として食物繊維やカリウム、鉄、カルシウム、タンパク質が挙げられますが、果物はこれらの栄養素を手軽に補うことができる優れた食品であるとのこと。
キウイフルーツの栄養価
猪股本部長は、キウイフルーツに含まれるさまざまな栄養素についても触れました。特にサンゴールドキウイは、1個で1日に必要なビタミンCを摂取でき、グリーンキウイは豊富な食物繊維を含み、忙しい現代人にピッタリのスナックであると紹介。
楽しみながら学ぶキウイクイズ大会
トークセッションの最後には「今日からあなたもキウイ博士」と題したクイズ大会が行われ、キウイブラザーズが登場すると会場は大いに盛り上がりました。クイズを通じて参加者が楽しく果物の健康について学ぶ機会となり、好評を博しました。
今後の展望
ゼスプリは、栄養改革プロジェクトを通じて、より多くの人々が栄養バランスの取れた食事を楽しく簡単に実現できる社会作りを目指しています。未来の健康を支えるために、引き続き果物の重要性を広めていくことが期待されます。