環境に優しい新球場「ゼロカーボンベースボールパーク」の誕生
2025年3月、阪神電気鉄道株式会社と株式会社阪神タイガースが共同で、新たなファーム施設「ゼロカーボンベースボールパーク」を尼崎市に開業する準備を進めています。このプロジェクトは、環境に配慮した先進的な球場として、地域住民や野球ファンに愛されることを目指しています。
メインビジュアルとシンボルマーク
今回、球場の装飾や公式ホームページに使用されるメインビジュアルとシンボルマークが発表されました。メインビジュアルは「未来をずっと青空にする球場、尼崎から。」というスローガンに基づき、澄み渡った青空と緑が溢れるデザインが盛り込まれています。このデザインには、人々が共に地球環境を守り、生活スタイルを見直すことの大切さが込められています。
環境を最優先にした設計
「ゼロカーボンベースボールパーク」は、単なる野球場にとどまらず、日本一の環境先進都市を目指す阪神グループの重要なプロジェクトでもあります。近年、環境問題が取り沙汰される中、脱炭素社会や循環型社会を実現するために、太陽光発電・蓄電池の導入や廃棄物発電の活用、さらにはペットボトルやプラスチックのリサイクルを積極的に行います。
新たに整備される施設
新球場には、「日鉄鋼板 SGL スタジアム 尼崎」、タイガースの練習場や室内練習場、選手用の宿泊施設である虎風荘が設けられる予定です。また、周囲には野球を観戦できる「小田南公園野球場」やくつろげる広場、散歩やランニングに便利な周遊コースも整備され、利用者が多様な楽しみ方をできるよう工夫されています。
脱炭素先行地域としての取り組み
さらに、「ゼロカーボンベースボールパーク」は尼崎市と阪神電気鉄道が共同提案し、環境省による「脱炭素先行地域」としても選定されています。このことは、両社がこのプロジェクトを通じて地域環境の改善に貢献しようとする意志の表れです。
未来に向けた展望
阪神ナイターの楽しみが広がるこの新ボールパークは、ただのスポーツ施設ではなく、地域社会と地球環境に優しい未来を形作る重要な場となるでしょう。阪神電気鉄道と阪神タイガースは、このプロジェクトを立ち上げることで、持続可能で心地よい地域づくりを推進し、ファンと地域住民に新しい価値を提供します。
これからも「ゼロカーボンベースボールパーク」は、野球の楽しさを支えつつ、環境に優しい取り組みを展開していくでしょう。