福岡でのスタートアップ経営人材マッチングイベントの成功

福岡で開催された『Startup×経営人材 Matching Pitch』の詳細

2023年、福岡市において、約100名の経営人材が集まり『Startup×経営人材 Matching Pitch』というイベントが開催されました。このイベントは、パーソルテンプスタッフ株式会社と株式会社FFGベンチャービジネスパートナーズが主催し、NEDOの支援を受けた取り組みでした。その目的は、大学発のスタートアップと経営人材のマッチングを促進し、経営人材確保に関する支援を行うことです。

イベントの背景と目的

NEDOが進める「大学発スタートアップにおける経営人材確保支援事業（MPM）」は、スタートアップへの経営参加を希望する人材を見つけ出すことを目指しています。この取り組みにより、大学の技術シーズとスタートアップを結びつけることで、大学からのスタートアップが持つ可能性を最大限に引き出し、地域経済の発展に寄与することが目的です。

具体的には、マッチング機会の提供や経営人材育成プログラムの実施を通じて、経営人材が副業からフルコミットへの移行をサポートしています。これにより、地域におけるスタートアップの成長を支援し、持続可能な発展を実現すると同時に、経営人材の確保にも努めています。

マッチングイベントの詳細

福岡市のイベントには、スタートアップ企業や研究者が集まり、それぞれの技術シーズを紹介しました。株式会社サーモンテックや株式会社TriOrbをはじめとする企業の代表者が、自社の技術やビジョンに対する熱意を語りました。プレゼンテーションでは、４つの企業がそれぞれの必要とする経営人材像について言及し、聴衆に具体的なイメージを持たせました。

また、トークセッションでは「地方大学発スタートアップに必要な経営人材とは」というテーマでの議論が行われ、ゲストスピーカー達が経営人材の特徴やスタートアップにおける重要な役割について意見を述べました。その中で、パーソルテンプスタッフの執行役員である鈴木氏は、九州地域における事業成長を促進するための人材不足について言及し、経営人材の獲得に向けた地域エコシステムの重要性を強調しました。

参加者の反応と今後の展望

イベントの日には、オフラインで約60名、オンラインで約40名の参加者が集いました。新たな経営人材を求めるスタートアップと、それに応じる経営人材候補が集まる場となったこのイベントは、とても活気に満ちたものでした。多くの参加者がトークセッションに耳を傾け、今後の新たなビジネスの展開に期待感を高めていました。

FFGベンチャービジネスパートナーズとパーソルテンプスタッフは、今後もMPM事業を通して、九州地域における大学発スタートアップの経営人材のエコシステムを築いていく意向を示しています。このような取り組みが、地域のスタートアップの成長を促進し、経済を活性化するための大きな一歩となるでしょう。