インクルーシブウェア「キヤスク with ZOZO」の新展開
新たなファッションの潮流として、インクルーシブウェアが注目を集めています。この度、ファッションECサイト「ZOZOTOWN」を運営する株式会社ZOZOと、服のお直しサービス「キヤスク」を提供する株式会社コワードローブが共同で展開する「キヤスク with ZOZO」が、株式会社TSIおよび株式会社シップスに導入されることが決定しました。これは多様性を尊重し、障がいを持つ方々がファッションを楽しむための大きな一歩といえます。
新たなサイズ展開と商品提供
導入は、国際障害者デーである12月3日から始まります。この日から、TSIが展開する「ナノ・ユニバース」がZOZOTOWN上で、キヤスク with ZOZOが開発した車椅子ユーザー向けのパンツの受注販売をスタートします。同時に、シップスのオンライン限定レーベル「SHIPS.me」でも、インクルーシブウェアの受注販売が行われる予定です。この取り組みは、今後さらに対応ブランドや商品種類の拡大が見込まれます。
特に注目すべきは、新たに追加される13サイズの存在です。これにより、従来のサイズ展開に加え、身長やウエストに応じた多様なサイズが用意され、車椅子ユーザーを含むすべての人々が自分に合ったスタイルを楽しめるようになります。このような取り組みは、ファッションを楽しむことが全ての人にとってアクセス可能なものであるべきだという理念に基づいています。
企業の思いと展望
導入企業であるTSIとシップスの担当者も、インクルーシブウェアの意義について語ります。TSIの近藤聡氏は、「ファッションエンターテインメントの力で、すべての人がファッションを楽しめる世界を目指す」と話し、この取り組みに賛同。シップスの北畠芳治氏も、誰もが自身を表現できるファッションの楽しさを提供することに期待を寄せています。
キヤスク with ZOZOの特徴
「キヤスク with ZOZO」は、ZOZOが展開する生産支援プラットフォーム「Made by ZOZO」を活用しており、これによりファッションブランドがインクルーシブウェアの受注販売を行うことが可能になっています。特に、コワードローブが提供する「キヤスク」の知見を生かし、多様な体型に対応できる服作りが進められています。新たに提供される車椅子ユーザー向けの「チェアーパンツ」はその一例です。
このように、「キヤスク with ZOZO」は、全ての人がファッションを楽しめる可能性を広げるためのプラットフォームとして、その役割を果たしています。持続可能なファッションを目指す中で、障がいの有無に関わらず、すべての人々が自分自身を表現できるスタイルを見つけることができるよう、今後もブランドの輪を広げていくことが期待されています。
未来に向けて
ファッションは人をつなぐ力を持っています。この取り組みが、より多くの人に自分自身を表現する楽しさをもたらし、障がいの有無に関わらず、誰もが自由に選べる時代が来ることを願っています。私たち一人一人がその一歩を支え、共に新しい価値を創造していきましょう。