新たな価値創造！美容と福祉が手を組んだネイルドネーション

美容×福祉の新しい試み

静岡県浜松市で、新たなビジネスモデルが誕生しました。株式会社みらい工房と合同会社フルリールが手を組んだ「ネイルドネーション®」は、障がいのある方々が自分の仕事に誇りを持てるような環境を提供し、社会的課題を解決することを目的としています。具体的には、ネイルサロンから寄付されたネイルチップをリサイクルし、抗がん剤治療中の方などに届ける活動です。

事業の背景

ネイルドネーションの理念は、リサイクルしたネイルチップを通じて、病気と闘う方々に美しさを提供することにあります。この取り組みは、廃棄物問題と、病気により爪に悩みを抱える患者さんへの支援を同時に行っています。また、ネイルチップのリメイクや写真撮影、システム入力といった業務を障がい者の方々と共に行うことで、彼らが「この仕事が楽しい」と感じる環境を作り出しています。

業務提携の詳細

2023年2月にネイルドネーションの専用通販サイトが立ち上げられ、株式会社みらい工房および福祉ネイルスペースPetalとの業務提携が発表されました。実際に、ネイルサロンから回収されたチップは、サイズを測定し10本セットにリメイクされます。この工程では、利用者が楽しみながらトレーニングできるよう、支援員がサポートしています。実際、利用者の一人からは「きれいな仕事で楽しい仕事をいただいてありがとうございます」との感謝の手紙が届き、自らの仕事に誇りを持つ様子が伺えます。

ルーティン化の成功

特に印象的なのは、複雑なサイズ測定を障がい者の方々が行う仕事としてルーティン化させた点です。つむぎ工房の支援員が開発した専用測定器を活用することで、障がい者の方々でも効率的に作業ができる環境を整えました。この取り組みは、障がい者が様々なスキルを持っていることを証明しており、彼らが新たな可能性を広げる手助けになっています。