神奈川県が生活支援ロボットの実装と開発プロジェクトを募集
神奈川県は、地域の安全と安心を実現するため、生活支援ロボットの実用化に向けた取り組みを進めています。この取り組みの一環として、県内の医療施設や商業施設において生活支援ロボットの実装を目指す施設を募集しています。また、県内産業の振興を図るため、ロボット開発プロジェクトも多数募集しています。
生活支援ロボット実装について
今回の募集は、令和7年5月27日(火曜日)から6月24日(火曜日)までの期間に行われます。募集対象となるのは、生活支援ロボットを用いて特定の課題解決に取り組む県内の医療機関や商業施設です。介護関連の事業所は対象外となりますが、約5施設程度が採択される見込みです。
採択された施設は、ロボットの選定作業に参加し、実際に導入を進める過程で地域のニーズに合ったロボットを実装します。ロボット実装促進センターは、これら施設に対して、運用方法の検討や導入後の効果検証のサポートを提供します。また、必要に応じて、ロボット企業が負担する導入実証経費の一部を支援します。
このプログラムに関する詳細は、神奈川県の公式ウェブサイトで確認できます。
ロボット開発プロジェクトの募集
同じく令和7年5月27日から6月24日までの間、生活支援ロボットの開発プロジェクトについても募集されています。ここでは生産性向上に資するロボット開発プロジェクト2件と、介護用ロボットやICT機器の開発プロジェクト2件に対して、合計で4件程度が採択される予定です。
採択されると、ロボット実装促進センターは、各プロジェクトに対して最大1,500万円(税込)の支援を行います。支援内容には、人件費や材料費、委託費など、開発に必要な経費が含まれます。なお、応募の際は、神奈川県内に事務所を持つ中小企業との連携が求められます。
特に、「介護ロボット・介護ICT機器の開発プロジェクト」に応募する場合は、あらかじめ介護テクノロジー開発企業向けセミナーの動画視聴が必須となっています。詳細情報は、先述のリンクで確認できます。
相談窓口
このプロジェクトに関する相談は、月曜日から金曜日の10時から17時まで、電話またはウェブサイトから受け付けています。神奈川県産業労働局の担当者たちが、ロボット導入に向けたアドバイスや、施設の課題整理、適切なロボットの紹介などを行います。相談は無料で、誰でも気軽に利用できるため、関心のある方はぜひ活用してみてください。
今後、生活支援ロボットが普及することにより、より多くの地域住民がその恩恵を受けられることが期待されています。こうした取り組みは、地域の課題解決はもちろんのこと、今後のロボット産業の発展にもつながるでしょう。地域の未来を考える上で、非常に重要なプロジェクトです。興味のある方は、ぜひこの機会に応募を検討してください。