デリバリーの新名所
2021-08-11 06:00:01
デリバリーの未来を切り開くSaaS「Orderly」の誕生と資金調達
デリバリーの未来を切り開く「Orderly」の誕生
2023年、株式会社Toremoroがデリバリープラットフォームに特化した新しいSaaS「Orderly(オーダリー)」を発表しました。このサービスの特徴は、複数のデリバリーサービスの受注や売上管理を一元化し、飲食業界のオペレーションを効率化することにあります。また、1.1億円の資金調達も実施し、さらなる事業拡大の準備が整いました。
事業転換の背景
Toremoroはもともと音声サービス「toremoro」を運営していましたが、2019年末に事業の方向性を見直し、ゴーストレストランの運営に注力してきました。そこで、デリバリー事業の運営に際して直面した課題は、店舗ごとに増加する受注用タブレット、多様なサービスによる管理の煩雑さ、POSへの二重入力作業など、デリバリーマーケット特有の問題です。このような課題を解決するため、Orderlyの開発がスタートしたのです。
現時点では、Orderlyは数百店舗以上の大規模なチェーン店にも利用され、多くの飲食店がその恩恵を受けています。特に、デリバリーの需要が高まる中、業界全体にとって重要なサービスとなることが期待されています。
Orderlyの機能と拡張性
Orderlyは、飲食店が複数のデリバリーサービスを導入する際の負担を軽減します。従来必要だった複数のデバイスを一台のタブレットで賄うことを可能にし、各サービスのオペレーションをスムーズに運営するための強力なツールです。
さらに、今後はデリバリーサービス全体の受発注管理から、POSレジとの連携を強化し、オーダーの集約からPOSへの取り込みまでを自動化する仕組みを目指していく予定です。すでに大手POS会社との連携が進んでおり、さらなる機能の充実が期待されています。
ビジョンと未来展望
Toremoroは「オンデマンドコマースのインフラ」を目指し、外食産業の枠を超えて広くリテール分野へサービスを展開する野心を抱いています。特に、デリバリーサービスがコロナ禍で急成長した結果、飲食店にとっては不可欠な営業チャネルになりつつあります。今後は、Orderlyを通じてこのトレンドを益々加速させる考えです。
投資家の信頼
この度の資金調達には、多くの著名な投資家が参加しました。DNX Venturesの倉林陽氏は、Toremoroのチームがビジョンに対して真摯に取り組んでいる姿勢を高く評価し、業界の成長に寄与することを期待しています。また、DIMENSION株式会社の下平将人氏は、Orderlyが飲食店のDXにおける基幹SaaSとなる可能性に注目し、今後の成長を期待しています。
Toremoroは、これからも革新的なアプローチでデリバリー業界を盛り上げていくでしょう。業界の標準として、Orderlyがどのように成長していくのかが楽しみです。
会社概要
株式会社Toremoro は、東京都港区港南に本社を置く、飲食業界向けのテクノロジーを駆使したサービスを提供する企業です。設立は2018年6月29日で、代表取締役社長は中野凱仁氏です。この新しい挑戦が、デリバリー市場のみならず、飲食業界全体に大きな変革をもたらすことに期待が寄せられています。
会社情報
- 会社名
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株式会社Toremoro
- 住所
- 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟 22階
- 電話番号
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