伊吹有喜の新作『常夏荘物語』が発売!
直木賞候補として名を馳せる伊吹有喜氏が、デビュー15周年を迎えた記念として新作『常夏荘物語』を2024年8月5日に刊行します。この作品は、伊吹氏が手掛けた大河シリーズ「なでし子物語」の完結編であり、その舞台は静岡県の遠州額生の名家に設定されています。
壮大な物語の背景
『常夏荘物語』は、地元の名家の栄光と没落、そしてそれに伴う人々の生き様を描く物語です。特に主人公・耀子の目を通して、彼女が直面する家族の事情や社会的な課題がリアルに描写されています。伊吹氏の作品には、常に温かく人間味溢れるキャラクターが登場し、その魅力が読者を惹きつけてやみません。
書店員たちの熱い評価
本作に寄せられた書店員たちの声も大変好評を博しています。「まるで読む朝ドラのような」と表現した有隣堂の小出美都子さんや、「可憐で力強い」と称賛した紀伊國屋書店の池尻真由美さんなど、各地で絶賛されている様子が伺えます。そして、感動の涙が心を豊かにしてくれるとの声もあり、本作がもたらす感動の深さを物語っています。
「なでし子物語」シリーズの総括
この新作は「なでし子物語」シリーズの最終巻であり、作者自身のライフワークとも言える位置づけです。シリーズ全体を通して、耀子や他の登場人物たちがそれぞれの人生を歩み、時代の波に翻弄されながらも成長し続ける姿が描かれています。
- - 『なでし子物語』: 栄光の中で生きる耀子が仲間たちと出会い、共に成長する物語です。
- - 『天の花なでし子物語』: 幼少期の耀子の寂しさや人間関係の温かさを描写。
- - 『地の星なでし子物語』: 常夏荘の衰退と耀子の女主人としての奮闘を描く。
『常夏荘物語』のあらすじ
「常夏荘」が耀子の過去を支えてくれた場である一方で、彼女の38歳という年齢に差し掛かる中、思いもよらぬ離婚の宣告を受けるところから物語はスタートします。この驚きの展開は、耀子が何を大切にし、誰に支えられているのかを再考させるきっかけとなります。また、彼女の娘・瀬里との関係や義母・照子との絆が、この物語にさらなる深みを与えています。
著者について
伊吹有喜は三重県出身の作家であり、2009年のデビュー以来、数々の作品が話題を呼びました。『ミッドナイト・バス』や『雲を紡ぐ』など、多くの作品が直木賞や本屋大賞にノミネートされるなど、文学界での地位も確立しています。
書誌情報
本書『常夏荘物語』は、定価1980円(税10%込み)で、ポプラ社より刊行されます。また詳細情報についてはポプラ社の公式書誌ページで確認できます。
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長年のファンや新たな読者、どちらにも響く感動的な作品をぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。