岐阜に新文化施設
2025-03-27 20:51:26

美濃和紙の魅力を伝える新しい文化観光施設『CASA stella』が岐阜に誕生

岐阜市の川原町エリアに、2025年3月29日(土)に新たな文化観光施設『CASA stella(カーサ・ステラ)』が誕生します。これは、岐阜の美濃和紙とその文化を未来へつなぐために設計された施設で、歴史的価値のある建物、築100年以上の松井邸をリノベーションして生まれたものです。

この新しい拠点は、『光』をテーマにしており、岐阜和傘の伝統、岐阜提灯の美しさ、そして世界的に有名な彫刻家イサム・ノグチによる「AKARI」という照明作品の三つの側面を強調しています。これにより、岐阜市の伝統工芸とその革新を紹介することが目的です。1850年代に創業した松井家は、今も紙関連事業を営んでおり、その歴史的な背景がこの新しい施設にも色濃く反映されています。施設名の「stella」は星を意味し、光の象徴として星の物語が込められています。

岐阜は古くから美濃和紙の生産で知られ、伝統工芸が根付いています。日本の和傘生産の近く70%を占める岐阜和傘は、地域経済と文化の面で大きな役割を果たしています。特に、最盛期の20世紀中頃には、岐阜県の和傘生産量は1200万本にも達しました。また、1951年にはイサム・ノグチが岐阜提灯に触発されて「AKARI」をデザインし、以後数十年にわたり多くの作品が生み出され続けています。このように、岐阜の文化は長い歴史に支えられながら発展してきました。

『CASA stella』の内部には、岐阜和傘の専門店「和傘CASA」があり、常時約60本の和傘が展示されています。この店舗は単なる販売の場ではなく、職人の思いや技術を伝える重要な役割もあるのです。また、イサム・ノグチデザインの「AKARI」を紹介するギャラリー「AKARI gallery」も設けられており、来場者は和紙と竹を用いた美しい作品を間近で観賞できる場所となっています。

さらに、岐阜提灯の歴史や製作技術を学べる「OZEKI 川原町gallery」もあり、この地域での伝統工芸の重要性を再確認できるでしょう。また、この施設内で利用できる「ORGANキモノ」では、おしゃれなアンティーク着物のレンタルや着付けサービスも提供しており、古い町並みで着物姿の散策を楽しむことができます。

食文化の発信も忘れてはいけません。和傘専門店プロデュースの「冷したぬき天国 川原町店」では、岐阜の名物料理である冷したぬきそばが提供され、地域の味を楽しむことができます。これらの多彩な店舗が揃った『CASA stella』は、岐阜の豊かな文化を一手に体験できる場となっています。

新たにリニューアルされる「長良川てしごと町家CASA」では、和傘の骨を作る職人や活版印刷の工房が実際に見学でき、体験プログラムも充実。ここでは、児童や大人向けにさまざまな体験が可能です。

『CASA stella』と「町家CASA」の連携により、岐阜の伝統工芸が魅力的に表現され、持続可能な地域文化の発展が期待されています。特定非営利活動法人ORGANが掲げる「流域の命のつながりを取り戻す」という使命のもと、地域内外から訪れる人々に楽しい体験を提供し続けることでしょう。

最後に、施設へのアクセスも便利で、JR岐阜駅や名鉄岐阜駅からバスで簡単に訪れることができます。自動車でも専用駐車場がありますので、心配無用です。ぜひ、新たにオープンする『CASA stella』で岐阜の伝統と革新の融合を体感してみてください。


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会社情報

会社名
特定非営利活動法人ORGAN
住所
岐阜県岐阜市湊町45
電話番号
058-269-3858

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