CO2削減とコスト管理の新しい時代を切り開く「Cyanoba」特許取得

企業が直面する環境問題への対応は、近年ますます重要になっています。特に、脱炭素化に向けた取り組みは、ESG経営の一環として強く求められるようになりました。株式会社PID（ピーアイディー）が開発したGXマネジメント支援サービス「Cyanoba」は、そんな時代のニーズに応えるべく特許を取得しました。この特許技術は、企業がCO2削減施策を効率的に立てるための新たなツールとなることが期待されています。

特許取得の背景

dedicated to carbon neutrality,
ESGへの取り組みが求められる中で、企業は施策の計画や実行を行う際に、「投資効果やコスト管理」と「実現可能性の検証」が必要不可欠です。従来の手法では施策を個別に見ることが多く、最適なロードマップを設計するサポートが不足していました。そこで開発されたのがCyanobaの「ロードマップ機能」であり、この機能によって企業は目標とコストを同時に考慮しながら、最適な施策を見つけ出すことが可能になります。

ロードマップ機能の特徴

特に注目すべきは、特許を取得した「ロードマップ機能」のいくつかの特長です。この機能は、以下のような仕組みを備えています。

- 目標の設定: 例えば、2030年までにCO₂を50%削減する、コストは3億円以内に収めるといった具体的な目標を設定できます。中間目標も選定可能です。
- 施策の登録: EVの導入、省エネ設備への投資、再生可能エネルギーの購入、Jクレジットの利用など、施策を登録しそれぞれに対する「効果やコスト、実施タイミング」を設定します。
- 組み合わせの自動評価: 登録した施策を自動的に組み合わせ、達成可能性を評価。達成度も見える化され、企業は進捗を把握しやすくなります。
- シミュレーション機能: 施策の順番を変更することで、結果がどう変わるかをリアルタイムで試すことが可能。シナリオをいくつでも試行錯誤できます。
- ロードマップの比較: 複数のシナリオを保存して比較分析ができ、より投資効果の高い施策を選別することができます。

これらの特長により、企業は単に施策を並べるのではなく、目標とコストを同時に考慮しながら合理的な戦略を立てることができるようになります。

「Cyanoba」の活用方法

Cyanobaは、2050年に向けたカーボンニュートラルの実現サポートだけでなく、企業の利益最大化も同時に追求する画期的なサービスです。エネルギー使用量や排出量データをコスト情報と併せて一元管理することで、目標達成に向けたロードマップや投資計画の策定を容易にします。また、API接続やRPA導入によるデータ収集の自動化により、CO2排出量の算定作業も効率化されます。

さらに、省エネ法やGRESB（ESGのベンチマーク評価）のための分析・報告支援や、戦略ロードマップの策定と見直しを手助けするGXコンサルティングサービスも提供しています。これにより、企業のニーズに応じた柔軟なサービスが実現します。