NCLCがPica8社製スイッチにSDNアプリを無償バンドル開始
エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社(NCLC)は、同社が提携しているアメリカのPica8が製造したOpenFlowスイッチに、無償でSDNアプリケーションをバンドルするキャンペーンを8月1日より開始すると発表しました。このキャンペーンは、これまでにPica8社製スイッチを購入した顧客にも無償提供されるとのことです。
NCLCは昨年4月にPica8社と販売提携を結び、すでに400台以上のPica8製スイッチを国内で導入してきました。この度のSDNアプリケーションは、NCLCがこれまで培った開発経験を基にしたもので、オープンソースとして多くのユーザーに利用され、SDNによる新しいネットワークの可能性を広げることを目的としています。
SDNの進化と市場ニーズ
NCLC社の代表取締役社長、関根尚氏は「SDNはネットワークの課題を解決する新しいアーキテクチャとして期待されていますが、技術的な知識の取得やコスト面のハードルが依然として存在します。この新技術を広めるために、オープンアーキテクチャのPica8スイッチと弊社のSDNアプリの無料提供を進めます」と述べています。
無償バンドルされるアプリケーション
無償提供されるSDNアプリケーション「DTE(Dynamic Traffic Engineering)Series1.0」は、OpenFlow 1.3に対応しており、SDN/OpenFlowの基本機能を備えた初級者向けのアプリケーションです。主な機能としては以下のものが盛り込まれています:
- - トポロジー自動検出機能
- - 最短パスルーティング
- - 自動経路バックアップ
- - Web GUIでの管理
- - トラフィック統計情報の取得・管理
このアプリケーションは今後シリーズ化され、より多くの機能が追加される予定です。また、ユーザーがカスタマイズしたソースコードを共有できるコミュニティサイトも立ち上げる計画です。
Pica8社のOpenFlowスイッチ
NCLCが扱うPica8社のOpenFlowスイッチは、国内で400台以上の導入実績を誇る製品で、コストパフォーマンスに優れ、多くの企業に採用されています。これらのスイッチは、OpenFlow 1.3に対応しつつ、ハイパフォーマンスなL2/L3スイッチとしても機能し、導入を検討している企業にとって理想的な選択肢となっています。
今後の展望
今後、NCLCはDTEアプリケーションの次期バージョンを年内にリリース予定であり、マルチテナントのサポートも計画しています。これにより、SDN-Arhcitectureに基づいたネットワークソリューションの普及がさらに進むでしょう。エヌ・シー・エル・コミュニケーション株式会社は、オープンソースのSDN技術を通じて、ネットワーク業界における革新を追求し続けています。
参考リンク
日本におけるSDN市場のさらなる発展に期待が高まります。