谷川俊太郎さんの絵本『クリスマスはいっしょの時間』が急遽発売決定
詩人の谷川俊太郎さんによる絵本『クリスマスはいっしょの時間(スヌーピーえほん)』が、12月2日に発売されることが発表されました。本書は、彼の最期の翻訳作品となり、多くの人々の心に寄り添う内容が期待されています。
谷川俊太郎さんの人生と業績
谷川俊太郎さんは1931年に東京で生まれ、1952年には自身の第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行し、以来、数多くの詩や絵本を生み出してきました。特に1969年からは、チャールズ・M・シュルツによる大人気漫画『ピーナッツ』の翻訳を始め、2020年には全25巻からなる『完全版ピーナッツ全集』の翻訳を完結させ、個人の手による完訳としては世界初の偉業を達成しました。
彼はその幅広い表現力で、古典的な作品から現代の絵本に至るまで、多くの作品を日本語で再現し続けました。その中には、スヌーピーとその仲間たちの冒険が詰まったものも多く、子供から大人まで幅広い読者に愛されています。
『クリスマスはいっしょの時間』とは
新刊『クリスマスはいっしょの時間』は、スヌーピーと仲間たちによる大ベストセラー絵本『しあわせはあったかい子犬』のクリスマス版です。この作品は1964年に描き下ろされたもので、出版60周年を迎え、谷川さんが翻訳作業を行ったのはつい先月のことだったといいます。
谷川さんは長年にわたって、スヌーピーとの関わりを持ち続け、日本語版の翻訳を通じて、多くの愛情をこのキャラクターに注いできました。彼が最期に届けたこの作品には、その思いが詰まっていることでしょう。
時間の中の急報
残念ながら、谷川俊太郎さんは11月13日に老衰のため都内の病院で亡くなりました。享年92歳。彼の死が報じられると、多くの人々が彼の業績に再び注目し、この絵本への予約が急増しました。その結果、出版元の株式会社河出書房新社では、発売予定日の12月6日までに重版が決定しました。
思い出を重ねる出版日
新刊は、スヌーピーを愛する子供たちにとって、クリスマスを祝う大切な一冊となることでしょう。谷川さんの巧みな言葉で描かれたスヌーピーたちのストーリーが、今後の世代にも受け継がれていくことを期待したいです。このクリスマス、故人を偲びながら、谷川俊太郎さんが愛情をもって翻訳した作品を手に取り、彼の豊かな創造力に感謝の意を捧げてみてはいかがでしょうか。
書籍情報
- - 書名: クリスマスはいっしょの時間
- - 著者: チャールズ・M・シュルツ
- - 訳者: 谷川俊太郎
- - 仕様: A5変型判/68頁
- - 税込価格: 1,540円(本体価格1,400円)
- - 発売日: 2024年12月2日
- - ISBN: 9784309257877
- - URL: 購入リンク
この素晴らしい作品をぜひ手に取って、谷川俊太郎さんの最後のメッセージに触れてください。