日本丸天醤油の新たな挑戦
創業から200年の歴史を持つ日本丸天醤油株式会社が、新たに発売した「青みかんめんつゆストレート」は、静岡県三ヶ日から採れる摘果青みかんを用いた画期的な製品です。この商品の登場は、ただの新商品発売ではなく、過去に一時的に姿を消した「瀬戸内柑橘めんつゆ」の思想を引き継ぎ、さらに進化させたものです。
開発の舞台裏
商品の基盤となったのは、2022年に開発された「瀬戸内柑橘めんつゆ」です。当初は愛媛県産の柑橘「せとか」を使用していましたが、原料確保が難しくなり、商品が継続できなくなったことが背景にあります。開発主任の大西和貴氏は、一度製品化した商品を終わらせてしまうことに強い思いを持ち、代替素材を探し続けたと言います。その結果、静岡県三ヶ日で生まれた摘果青みかんに出会いました。
摘果青みかんの魅力
摘果青みかんは、過程で間引かれた果実で一般的に使用されない素材ですが、味わいのポテンシャルが高いことが発見されたのです。この素材を用いることで、アップサイクルの観点からも新たな価値を生み出すことができました。実際の試作では、酸味と甘みの絶妙なバランスが生まれ、まさに新しい調味料としての可能性を秘めています。
試行錯誤の過程
めんつゆ開発のプロセスは、極めて挑戦の多いものでした。ストレートタイプの製品は高温殺菌を行わなければなりませんが、柑橘は加熱に弱く、風味が損なわれる恐れがあります。そのため、大西氏のチームは、100種類以上の試作を重ねることになったのです。その結果、青みかん果汁とすだち果汁の最適なバランスが見つかりました。この組み合わせは、香りを保ちながらも風味が変わらないという優れた成果を生み出しました。
“食事”として成立するめんつゆ
味作りの際には、ただの調味料ではなく、食事としても楽しめることを追求しました。最初に柑橘の香りと酸味を感じ、中盤で甘み、最後にだしの旨味が広がる味覚の流れを重視したのです。また、様々な麺類に対応できるように味の厚みを意識しました。製品化された「青みかんめんつゆストレート」は、そうめんやうどんとの相性が抜群で、冷たい麺にかけるだけでもその魅力を感じることができます。
商品プロモーション
現在、この新たなめんつゆは公式オンラインショップや全国のスーパーマーケットで販売されています。消費者からは早くも好評を得ており、日々の食卓に新たな風を巻き起こしています。特に、冷水で締めたうどんにかける食べ方がオススメです。また、和風パスタにもマッチするという意外な使い方も注目です。
持続可能な未来に向けて
日本丸天醤油は、今回の開発を通じて、食材の組み合わせによって新たな可能性が無限に広がることを学びました。今後も革新的な調味料作りに取り組み、定番を越えた新たな製品を世に送り出していくことでしょう。青みかんの爽やかな風味を是非ご家庭で体験してみてください。