秋田県由利本荘市が誇るセキュリティの新しい形
秋田県由利本荘市が、情報セキュリティ強化を目指し、株式会社ディー・ディー・エス(DDS)が提供する「万能認証基盤Themis(テミス)」を導入しました。この取り組みは、地方公共団体としてのセキュリティ対策において非常に注目されています。特に多様な認証方法を採用し、業務の効率化も図っています。
Themis導入の背景
由利本荘市では、2021年5月にThemisを導入し、総務省が定めるα'モデルへの切り替えを見据えています。このシステムは、職員が使用するWindowsログオン認証や各種アプリケーションへのログイン認証のために設計されています。導入当初から安定した運用が行われており、約1,500名の職員がこのシステムを利用しています。
安全性と利便性の両立
Themisの特長として、ICカードや手のひら静脈認証など、従来の資産を活用できる点があります。これにより、初期費用を抑えつつ、利用者ニーズに応じた複数の認証要素を使い分けることが可能です。
特にマイナンバーを利用した事務系の認証では、所持するICカードに加えて、生体認証の手のひら静脈を用いた二要素認証を実施しています。これにより、さらなるセキュリティ強化を実現し、利用者の業務効率も向上しています。
Themisの特長と機能
Themisは、指紋認証をはじめとした生体認証、ICカード認証、パスワード認証など、複数の認証方法を同時に利用することができます。これにより、各システムやアプリケーションのセキュリティレベルに応じた柔軟な対応が可能です。
さらに、シングルサインオンの機能により、マイナンバー利用事務系とLGWAN接続系でそれぞれ複数のアプリケーションの利便性を向上させています。職員は一度のログインで関連するシステムやアプリケーションに簡単にアクセスできるようになり、業務の効率化が図られています。
未来に向けた展望
株式会社ディー・ディー・エスは、今後も地方公共団体向けに多要素認証ソリューションを提供し、情報セキュリティ対策を支援していく方針です。
このように、秋田県由利本荘市におけるThemisの導入は、地方公共団体における情報セキュリティの新たなスタンダードとなる可能性を秘めています。セキュリティ強化と業務効率化を両立するこのシステムは、今後他の地域でも導入されることが期待されています。
まとめ
由利本荘市が進めるThemisの導入は、安全で効率的な業務環境を築くための重要な一歩です。今後もその動向に注目が集まります。