熱海特産のだいだいを活用したオリジナルアロマ制作サービスのご紹介
熱海市の特産品であるだいだいを使用した、新しいアロマ制作サービスが始まりました。今回のこの取り組みは、シトライカンパニーが提供する「だいだい精油ベースのオリジナルブレンドアロマの制作」です。主に、店舗や施設のニーズに応じた香りのブレンドをお手伝いし、オリジナルのアロマを創りだします。
サービスの概要
提供されるアロマは、自社で製造された精油を基に、調香師の手によって丁寧にブレンドされます。このアロマは、施設内での雰囲気づくりや、お土産物としての販売にも利用されることを目指しています。制作料金は、調香料が55,000円で、1本2,200円から、最低30本からの注文が可能です。アロマ制作は、相模湾を見渡す熱海・多賀の自社農園で育っただいだいを原料にし、愛情を込めて行われています。
さらに、この取り組みの大きな特徴は、以前は廃棄されていただいだいの皮を使い、環境への配慮も含めたSDGsを意識したサービスである点です。使われる香りは、熱海の魅力を引き立てるために、熱海市内のアロマプロデューサー、磯部日香氏によってプロデュースされています。
背景と過去の取り組み
シトライカンパニーでは、令和1年4月にだいだい畑の事業を継承し、その栽培とともに新しい商品開発にも取り組んできました。だいだいは、熱海の特産品として名高いですが、農家の高齢化や耕作放棄地の増加により、その生産者は年々減少しています。こうした現状を受け、「熱海の宝」と称されるだいだいを守るために様々な努力を続けています。
過去には、だいだいを使った「伊豆ピクルス」の製造・販売や、地域のイベントへの参加を通じて魅力を発信してきました。さらに、冬至には熱海駅前に足湯としてだいだいを寄贈するなど、地域との連携を大切にしています。また、だいだいの果汁を餌にした新たな「柑橘魚」の生産にも挑戦しています。
未来への展望
この新しいアロマサービスの背景には、SDGsの理念を盛り込んだ「だいだいの新たな価値」を提案する意図があります。廃棄されていた皮から得られる精油を活用し、今までとは違った形でだいだいを楽しむことができるサービスを実現しました。今後は新商品開発にも注力し、だいだいを「熱海の宝」から「静岡の宝」として全国的に発展させていく予定です。
事業者情報
シトライカンパニーは、岡野谷伸一郎氏が代表を務め、熱海市に拠点を置いています。詳しい情報は、公式ウェブサイト(
https://citrycompany05.webnode.jp)でご確認いただけます。熱海の自然と特産物を生かした魅力的な商品を通じて、地域の活性化にも貢献したいと考えています。