IMPACT STARTUP SUMMIT 2025 開催レポート
2025年10月14日、東京で行われたインパクトスタートアップ協会(ISA)主催の「IMPACT STARTUP SUMMIT 2025」が盛況のうちに終了しました。このイベントは、「社会課題の解決」と「持続可能な成長」をテーマに掲げ、ポジティブな影響を社会にもたらすことを目的としています。
産官学の連携を象徴する参加者の多様性
本イベントには1,100名以上が参加し、会場は立ち見が出るほどの賑わいを見せました。特に、政府関係者や企業のリーダー、研究者が一堂に会し、共創の重要性を再確認する場となりました。高市早苗内閣総理大臣(自由民主党総裁)が特別講演を行い、さらに著名な専門家や業界リーダーたちも登場し、集まった参加者にインスピレーションを与えました。
新たな展示ブースの試み
今年のイベントでは初めて、51社の正会員が展示ブースを出展しました。これらのブースは、まさに「社会課題の見本市」として、多くの来場者で賑わいました。岸田文雄元内閣総理大臣も展示を視察し、各企業の取り組みを直接見ながら、社会課題解決の最前線を感じていました。
IMPACT CHALLENGE OF THE YEAR 2025の開催
このイベントの特筆すべき点は、グローバルビジネス誌『Forbes JAPAN』が協賛した「IMPACT CHALLENGE OF THE YEAR 2025」の初開催です。この賞は、社会課題解決に立ち向かうインパクトスタートアップが直近1年間の成果を発表し合うためのコンペティションです。
ノミネートされた企業は、ISAの正会員250社の中から選ばれ、それぞれの事業が直面する課題やその解決策を発表。経営者や専門家からのフィードバックを受けつつ、各社の取り組みが評価されました。最終的には、3社が受賞を果たしました。
受賞企業の紹介
1.
株式会社HAKKI GROUP 代表取締役 小林嶺司氏
同社は、ライドシェア事業者のデータを活用し、アフリカにてオートローンを提供する事業を展開しています。
2.
リージョナルフィッシュ株式会社 代表取締役社長 梅川忠典氏
ゲノム編集技術を利用して水産物の品種改良を進めることで、持続可能な水産業の実現を目指しています。
3.
株式会社Luup 代表取締役CEO 岡井大輝氏
電動マイクロモビリティのシェアリングサービスを展開し、交通の便利さを向上させています。
ISAの今後の展望
IMPACT STARTUP SUMMIT 2025を通じて、政財官と連携を深め、持続可能な社会を実現するためのポジティブなインパクトを与える企業がさらに増えることが期待されています。ISAは、正会員の募集を行い、より多くのスタートアップとの協創を進めていく方針です。
公式ウェブサイトには、入会の詳細やこれからの活動についての情報が掲載されています。持続可能な未来に向けた取り組みを進めるため、積極的な参与を呼びかけています。
おわりに
IMPACT STARTUP SUMMIT 2025は、単なるビジネスイベントではなく、社会を変えるための情熱と協力の場でした。多様な参加者が集まり、未来に向けた新たな一歩を踏み出した貴重な機会でした。今後のISIの活動に注目です。