地域と学生がつながる「いいな、いい歯。」フェアの開催報告
2025年11月9日、北九州市のムーブ1階交流広場にて「第20回 いいな、いい歯。フェア」が開催されました。このイベントは、小倉歯科医師会と小倉北区すこやかライフ推進協議会の主催により行われ、北九州市の後援のもと、地域の健康意識を高めることを目的としています。さまざまな職種が共に手を取り合い、口腔と全身の健康について考える機会を提供しました。
このフェアにおいて、公立大学法人九州歯科大学の口腔保健学科の学生たちが中心となり、「歯科衛生士体験コーナー」を出展しました。参加者は、専門的な器具を使っての体験を通して、歯科衛生士の仕事や口腔の健康の重要性について触れることができました。
イベント全体では、122名が来場し、そのうち九州歯科大学のブースには35名の体験参加者と保護者を含め、70名以上が訪れました。ブースでは、学生たちのサポートを受けながら、来場者は実際の臨床現場で使用される器具を用いてPMTC(歯面清掃)の模擬体験を行いました。清掃中に感じる機器の音や振動は、参加者にとって新鮮な体験となり、歯磨きの重要さを身をもって学ぶことができました。
特に子どもから高校生まで、幅広い年齢層の参加者が「歯科衛生士の仕事の魅力」を体験し、感想として「楽しかった」「学生の優しい指導が助けになった」との声が多数寄せられました。このように多様な年代が集まり、地域との繋がりを深める貴重な場となりました。
本活動の特色
「いいな、いい歯。」フェアの開催は、口腔保健学科3年生の授業「社会連携キャリアデザイン」の一貫として行われ、学生たちが主体的に企画し、準備と運営を担当しました。彼らは地域住民への学びの発信を真摯に行い、他職種との交流を通じて新たな視点を得ることができました。
当日は、言語聴覚士、栄養士、歯科技工士との意見交換が行われ、学際的なチーム医療の一端を体験する貴重な機会でもありました。さらに、福岡県歯科衛生士会の先輩方や美萩野保健衛生学院の新入生との交流が、学生たちにとって将来の職業像を具体的に描く機会となりました。
学生のコメント
- - 「地域の方と触れ合いながら、歯科衛生士の仕事の意義を実感しました。」
- - 「言語聴覚士や栄養士など、さまざまな職種の方と話せて、視野が広がりました。」
- - 「高校生に説明することで、自分たちの学びを振り返ることができました。」
教員のコメント
「学生たちが主体的に取り組み、地域の方々や他職種との交流を通して多くの学びを得ていました。福岡県歯科衛生士会の先輩との関わりは、学生にとって将来像を思い描く貴重な機会となります。今回の経験が地域に根ざした歯科衛生士としての成長につながることを期待しています。」
(九州歯科大学 口腔保健学分野 助教 本田 尚郁)
まとめ
この活動は、教育・研究・医療の3本柱を通じて、地域社会の健康づくりに寄与し、九州歯科大学の理念を実践するものです。今後も学生が学びを社会へ還元しながら成長できる場を提供し、「健康な口から健やかな暮らし」を支える人材の育成を続けていきます。
問い合わせ先
九州歯科大学 口腔保健学科
助教 本田 尚郁(ほんだ ひろみ)
E-mail: r18honda■fa.kyu-dent.ac.jp
※送信時は、■を@に置き換えてご送信ください。
九州歯科大学について
九州歯科大学は全国にある歯学部、歯科大学の中で唯一の公立大学として「口腔医学の総合大学」を目指しています。私たちの考える歯学は、「口の健康」を通して日常生活や幸せを支える医療です。また、地域に密着した専門性の高い附属病院を兼ね備え、1914年から多くの方々に貢献しています。