ケンミン食品新ライン
2025-08-26 16:32:26

ケンミン食品が新しい製造ラインを篠山工場に導入:冷凍ビーフンの需要増に対応

ケンミン食品、新製造ライン導入で冷凍ビーフン市場に挑む



ケンミン食品株式会社は、このたび兵庫県丹波篠山市の篠山工場内に新しい冷凍ビーフン・春雨の製造ラインを設けることで、冷凍食品の供給体制を強化しました。このラインは、同社が1986年に発売した冷凍「焼ビーフン」を中心に、さらなる需要拡大に対応するための重要な基幹ラインとして位置づけられています。新たに設けられたラインは、既存の生産ラインに比べ約1.3倍の生産量を予定しています。

冷凍食品市場の拡大背景



コロナ禍以降、冷凍食品市場は急成長を遂げており、特に冷凍めんカテゴリーがその波に乗っています。2024年には市場全体で前年比約103%の成長が見込まれる中、ケンミン食品の冷凍ビーフンと春雨商品は前年比約109%の実績を示し、企業としての成長をさらに加速させています。この傾向は、業務用の販売チャンネルでも顕著に見られ、同社の冷凍食品部門は売上全体の約40%を占めています。

主に手軽さから選ばれる冷凍「焼ビーフン」は、レンジで温めるだけで簡単に召し上がることができ、消費者からの高い評価を得ています。そのため、この新製造ラインは更なる生産能力の向上を目指して設計されています。

新製造ラインの詳細



新製造ラインに関する具体的な情報を以下に示します。

  • - 場所: ケンミン食品株式会社篠山工場敷地内
  • - 敷地面積: 工場全体の敷地面積は18,000m²、新ラインの延床面積は1,950m²の鉄骨平屋建てです。
  • - 生産品目: このラインでは、9種類の冷凍食品を製造します。篠山工場全体では約70品目の生産を予定しています。
  • - 生産能力: 新ラインは既存ラインの約1.3倍の生産能力を持ちます。

特徴と技術的な進歩



新ラインの特徴は以下の通りです:

1. 効率化: 新たな自動化設備により、麺、具材、調味液を全自動で調理・計量できます。また、冷凍庫の冷凍能力を向上させ、凍結時間を短縮し、生産効率を大幅に改善します。
2. おいしさの進化: 調理工程の時間や温度、タイミングを自動制御することで、品質の安定性が向上し、従来よりも高度な調理が可能になります。これにより、よりこだわった味わいの製品を提供できます。
3. 省人化: 既存のラインでは人手が必要であった工程を自動化し、労力を削減します。特に包装工程の自動化により、より効率的な生産が実現されます。

今後の展望



新製造ラインの竣工は2025年3月末日、稼働開始は同年6月1日を予定しており、約22億円の設備投資が行われます。これに伴い、ケンミン食品は冷凍食品市場での競争力をさらに強化し、持続的な成長を目指します。

ケンミン食品は1950年に創業し、国内ビーフン市場で約50%のシェアを誇る企業であり、“最も長く販売されている即席焼ビーフンブランド”としてギネス世界記録™にも認定されています。これからも消費者に愛される商品を提供するため、革新を続けていくでしょう。


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会社情報

会社名
ケンミン食品株式会社
住所
神戸市中央区海岸通5丁目1番1号
電話番号
078-366-3000

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