FC東京が提出したJリーグへの意見書
2024年8月31日、FC東京は2024明治安田J1リーグ第29節の試合、サンフレッチェ広島戦において発生した問題を受けて、Jリーグへ意見書を提出しました。台風10号の影響で試合の開催可否が不明確であったことが、主な問題とされています。
問題点の指摘
FC東京は、試合の実施や中止判断において、以下のいくつかの重要な点が軽視されていたと指摘しています。
1. 選手の健康と安全性の問題
特にアウェイチームの選手に対する事故の影響や、天災による交通機関の停止に関する問題が重要視されていなかったとのことです。試合中止によって選手の健康状態が損なわれる可能性があるため、ホームとアウェイのチームの公平性を確保する必要があると強調しています。
2. ファン・サポーターの安全確保
FC東京によれば、当節の他の試合では、アウェイチームのファンやサポーターの移動困難さが考慮されて中止になった例もあるとしています。台風の影響を受けているファン・サポーターの安全も、試合の開催判断において十分に評価されるべきです。
Jリーグ側の透明性の欠如
FC東京はJリーグが試合の判断権を持っていることを認めつつも、判断基準やそのタイミングの不明確さについて懸念を表明しています。アウェイチームは状況変化に追われ、判断基準が不明確な場合、迅速な対応が困難になるため、しっかりとした判断基準が必要であるとしています。
今後の要望
意見書では、Jリーグ規約第62条2項において「天災地変、公共交通機関不通等」の場合の実施や中止について、チェアマンが判断を下すとされていますが、その運用方法が曖昧であるもう一つの懸念点です。FC東京は、試合日当日までの明確な判断基準を定めたうえで、Jリーグが主導的に問題解決に向けて取り組むことを求めています。
選手の安全に加え、ファン・サポーターの安全確保を重視し、ピッチ上で最高のパフォーマンスを描くために、これらの要望が実現されることが期待されています。
まとめ
FC東京の意見書提出は、ただの意見に留まらず、今後のJリーグ運営に影響を与える重要な一歩となるでしょう。選手とファンの安全を第一に考えた運営基準の構築が、サッカーの健全な未来にとって必要です。