双日、米国での電気設備工事企業を傘下に迎え更なる成長を目指す
双日の新たな一歩:フリーステートの連結子会社化
双日が米国の大手電気設備工事企業であるフリーステートを連結子会社化しました。この動きは、電気設備工事事業の需要が増加する米国市場により一層の浸透を図るものです。特に、老朽化が進む施設や設備の更新、そして様々な分野での脱炭素化の流れが強まる中、フリーステートはその役割を一層強化していくことになるでしょう。
フリーステートは、ワシントンD.C.やバージニア州北部、メリーランド州において急速に需要が高まっているデータセンターの新設ラッシュに注力しており、その影響で電気設備工事の業務が急増しています。
フリーステートの実績
この企業は、1984年の設立以来、教育機関やデータセンター、病院、公共施設など、多岐にわたる分野においてサービスを提供しており、これまでの年間売上高は約300百万ドルに達しています。また、CO2排出削減にも貢献している点が注目されています。
双日は2021年に、省エネルギーサービスを手掛けるMcClure Companyを連結子会社化し、エネルギーソリューション分野に進出しました。ここでは、病院や学校を対象に、エネルギー効率の高い空調や照明設備の導入を進め、省エネ化に寄与しています。さらに、オーストラリアでもEllis Air Group Pty Ltdを傘下に加え、民間セクター向けの省エネルギーサービスを展開しています。
省エネ・電化市場へのアプローチ
フリーステートの事業参画により、双日は米国における省エネルギー及び電化市場でのさらなる成長を目指しています。空調や照明から電気設備工事まで、一貫したサービスの提供に加え、分散型電源の導入やファイナンス機能など、顧客の様々なニーズに総合的に応じることが可能になります。
加えて、今後はM&Aを通じた地域の拡大や機能の強化も視野に入れており、各分野との連携を強化して価値向上に向けて取り組んでいく予定です。
この取り組みは、CO2排出量の削減とネットゼロ社会の実現に向けた重要な一歩となることでしょう。五十年以上の歴史を持つフリーステートが持つ豊富な経験と双日のデータや技術を融合させ、親和性の高いサービスを展開することが期待されています。
最後に
双日がフリーステートを傘下に持つことで、米国市場での存在感は大いに向上し、今後の成長が見込まれています。この新たなビジョンは、環境問題に対する取り組みにも寄与し、持続可能な社会を目指す企業としての姿勢を強化していくと思われます。
会社情報
- 会社名
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双日株式会社
- 住所
- 東京都千代田区内幸町2丁目1-1
- 電話番号
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