経営者支援を進化させる新AI「ばんそうAI」が登場
経営における課題解決を目指す新たなツール、「ばんそうAI」がβ版として公開されました。このプロダクトは、中堅・中小企業や地方企業、スタートアップ企業を対象に、経営者の悩みに寄り添い、次の一手を探すためのビジネス支援ツールです。株式会社ばんそう(BANSO)が、鹿児島大学大学院理工学研究科との産学連携により開発したこのAIは、特許出願予定となっています。
経営課題の発見をサポート
「ばんそうAI」は、相談者との対話を通じて、課題を深掘りし、実質的な気づきを促すことを目指しています。従来の対話型AIでは、一問一答を繰り返す中で具体的な解決策が得られないことが多く、経営者が抱える悩みを解決できない場合がありました。しかし、「ばんそうAI」は経営者と“伴走する”形で、その悩みに寄り添い、気づかなかった課題にアクセスさせることが可能です。
このAIの開発思想に基づき、BANSOは「人とテクノロジーで日本を元気に」とのビジョンを持ち、特に経営に関するノウハウを民主化することを目指しています。
産学連携による専門的な知見の活用
「ばんそうAI」は、優れた戦略コンサルタントの思考過程を取り入れており、“耳障りのいい言葉は要らない。ビジネスにとって本質的なことは何か”をモットーにしています。このモットーを基に、現実的な経営課題に則したナレッジが構築されています。実際、多くの経営者からは、コストや時間的制約から経営コンサルタントに相談できないという声が寄せられています。このような声に応えるため、「ばんそうAI」は開発されました。
また、鹿児島大学との共同開発により、自然言語処理の精度を高め、相談者の意図を的確に汲み取る能力を有しています。
β版の特徴と募集情報
β版では、10名のテストユーザーを募集中です。対話機能が特徴で、単なる質問応答だけでなく、経営者との密なコミュニケーションを重視します。経営の背景や現状を正確に捉え、次の具体的な戦略へと導くサポートを行います。さらに、24時間365日の利用が可能で、急な相談にもリアルタイムで対応することができます。
ユーザーの声
新しい技術がもたらす期待の中で、テストユーザーとして参加することで、自らの課題が整理されるプロセスの体験が楽しみです。経営者としての新たな視点を得ることができるのではないかという声も聞かれます。
安全性と将来展望
「ばんそうAI」は、日本国内の信頼性の高いクラウドサービス上で運用されており、企業の機密情報にも配慮されています。今後、追加の機能として、複数の専門AIによる多角的な視点や、ドキュメント自動作成機能を搭載予定です。これにより、経営課題解決の過程が一層スムーズに進むことでしょう。
結論
このように、株式会社ばんそうが進める「ばんそうAI」は、経営者にとっての新たなパートナーとなることを目指しています。特に、専門性の高い知見を持つAIの活用と人との連携によって、経営支援の効率性と効果性が増すことでしょう。テストユーザーとしての参加を通じて、さらなる発展が期待できるこの新しいAIの登場を、経営者としても注目していきたいと思います。