京都での特別な体験
2023年3月4日、京都信用金庫にて行われた「京都保健室プレイベント」は、国際女性デーに向けた女性エンパワーメントの一環として共催されました。一般社団法人Miss SAKEとLuvtelliが主催し、多様な業種の経営層と約60名の女性従業員が参加しました。このイベントでは、実際に生理痛を体験することを通じて、女性の身体的な悩みや課題を理解する機会が提供されました。
参加者は、筋電気刺激(EMS)を搭載した生理痛VR体験デバイスを使用して、「弱」「中」「強」の3段階で生理痛を疑似体験しました。最初は軽い痛みに驚く声が上がり、強度を増すにつれて、参加者は思わず腹部を抱え目を閉じるなどの反応を見せました。強い痛みでは、座り込む人も続出し、「脂汗が出てきた」という声もあり、実際の生理痛がどれほど辛いものであるかを実感する場となったのです。
さらに、体験後には、参加者からの率直な意見も多く飛び交いました。「会社に鎮痛剤を常備したい」「在宅勤務を増やしてほしい」といった声が上がり、経営層との対話が生まれました。生理痛を経験したことで、いかに女性が日常生活の中で苦しい思いをしているのか、理解が深まったのです。特に男性参加者からの質問が多くあり、普段の業務において女性たちがどれほどの困難を抱えているのかを知る良い機会となったことは大きな成果と言えます。
生理痛に対する理解を深めるための座談会
イベントの終了後、株式会社増田徳兵衛商店の代表や、Miss SAKEのファイナリストたちで座談会が開催されました。体験後の感想や、生理痛についての認識が語り合われる中で、各々の考えが共有されました。
たとえば、上山賢司さんは「生理痛疑似体験を通じ、鈍痛がどのように体に影響を及ぼすのか、実感できました」と語りました。さらに井上綿乃さんは、「生理痛には個人差があり、痛みの感じ方はそれぞれ異なるため、一概に解決策があるわけではない」と指摘しました。こうした話し合いを通じて、生理痛に対する理解を深めることが、男女共に職場でのコミュニケーションを円滑にする鍵となることが強調されました。
女性の健康を支える新たな試み
また、イベントでは「京都保健室」も併設され、女性たちに対する健康アドバイスが行われました。働く女性に必要な健康検査が不足している現状を踏まえ、骨密度や体組成、血圧などの測定を通じて、専門家から直接アドバイスを受けることができました。生理痛や健康状態についての理解を深めることで、参加者たちの健康意識も高まったことでしょう。
未来に向けた展望
今回の「京都保健室プレイベント」は、男女問わず、女性の健康や生理痛に対する理解を促進する重要なステップとなりました。生理痛といった目に見えない課題への認識を深めることで、より働きやすい環境を生み出すための第一歩が踏み出されました。今後もこのようなイベントを通じて、企業内での健康への理解を深め、全ての人が安心して働ける社会の構築を目指す必要があります。イベントの成功を受け、さらなる取り組みが期待されます。
詳細な情報や問い合わせについては、一般社団法人Luvtelliへの連絡をお待ちしています。