ゲノム編集技術を活かしたトマトの新たな未来
株式会社ゼブラグリーンズ(兵庫県加古川市)は、革新的な農業ビジネスの確立を目指し、ゲノム編集技術を駆使したトマトの開発に取り組んでいます。このプロジェクトは、兵庫県の「ポストコロナ・チャレンジ支援事業」に選ばれ、上限200万円の補助金を受けることが決まりました。
この「ポストコロナ・チャレンジ支援事業」は、革新的なアイデアや新技術を活用した事業を支援し、社会課題の解決を目的としています。ゼブラグリーンズは、この支援を受けて、タネから健康までつなぐ新しいヘルスバリューチェーンの構築を進めています。
Seed to Healthを目指して
ゼブラグリーンズは「Seed to Health」を企業理念として掲げ、機能性成分が豊富な新しいトマトの品種開発に取り組んでいます。同社の目指すビジョンは、農業生産から消費、さらには健康に至るまでを一貫して結びつけることです。これは、欧州で言われる「Farm to Table」精神を受け継ぎながら、さらに一歩進んだ考え方です。
近年、品種開発の現場では分子生物学的手法、特に新植物育成技術(NPBT)が注目を集めています。その中でもゲノム編集技術は、特に注目されており、2012年に登場したCRISPR/Cas9は効率性や簡便さから多くの研究者に支持されています。
ゲノム編集の可能性
ゲノム編集技術を利用することで、新しいトマト品種は耐病性や品質の向上が期待されるだけでなく、改良スピードも飛躍的に向上します。ゼブラグリーンズはこの技術を使用して新たなトマトの品種を開発し、実用性試験を行う計画です。この過程において、スマート農業と組み合わせることで、農業サービスビジネスの新たな地平を開こうとしています。
例えば、ゲノム編集によって開発されたトマトは、病害虫に強く、育てやすい特性を持つことが期待されます。これにより農家の負担が軽減され、消費者には高品質で健康に良い食品が供給されるという、持続可能な農業の実現が見込まれています。
新たな農業サービスの構築へ
ゼブラグリーンズは、このプロジェクトを通じて、ただの農業生産者に留まらず、消費者の健康をも視野に入れた新しい農業サービスの提供を目指します。これによって、持続可能な社会に向けた貢献を果たし、地域や環境に優しい農業を展開していく考えです。
同社は、今後もさまざまな研究開発を進め、ゲノム編集技術を駆使して新しい価値を生み出していく予定です。これにより、消費者と農家、さらには社会全体に対して、健康価値の向上を果たすことを目指します。
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小畠 諒将
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