IHIとスペースデータが衛星データ利活用の協業を方針化

IHIとスペースデータの協業で切り開かれる未来

IHIは、東京都に本社を置く株式会社スペースデータと、衛星データを活用した新たな事業創出に向けて協業に関する覚書（MoU）を締結しました。この取り組みは、技術革新を通じて社会の安全・安心を実現するための一環です。

小型衛星コンステレーションの構築

IHIの小型衛星コンステレーションは、急速に変化する世界に対応するために進められています。このコンステレーションは、光学センサや合成開口レーダー（SAR）、VHFデータ交換システム（VDES）など、多様なタイプの衛星から構成されます。これにより、陸上と海上のリアルタイムな状況把握が可能となり、さまざまなデータの取得と提供が実現します。

スペースデータのデジタルツイン技術

一方で、スペースデータは最先端のデジタル技術を駆使して、物理世界をリアルに再現したデジタルツインの構築に注力しています。このデジタルツイン技術にAIの分析能力を組み合わせることで、予測・最適化・自律制御を実現し、都市開発や防災、安全保障といった多様な分野での社会基盤の革新を目指しています。

衛星データの新たな価値の創出

今回の協業により、IHIの小型衛星コンステレーションから得られるデータと、スペースデータのデジタルツイン技術の融合が期待されています。これによって、衛星データに新しい価値を付加し、ユーザーのニーズに応える競争力のある事業が創出されることを目指しています。 IHIは、「技術をもって社会の発展に貢献する」という理念のもと、エンジニアリングの力を活かしてこのプロジェクトをリードします。

取り組みの背景と目的

IHIは、各種データを集め、それを分析して提供することで、安全で安心な社会の構築に貢献することを目指しています。特に、陸・海・空・宇宙の多分野にわたり、包括的な情報収集が行われる予定です。また、スペースデータが持つデジタルツイン技術も活用することで、より効率的かつ効果的に社会基盤を革新することが可能になるでしょう。

スペースデータのビジョン

スペースデータは「宇宙を誰もが活用できる社会」を実現するために、宇宙とデジタル技術の融合を進めています。今後、都市開発、防災、安全保障などさまざまな分野で次世代のデジタルプラットフォームを構築することを目指しており、宇宙ロボットや宇宙ステーションの運用基盤の開発によって、より豊かな宇宙社会の実現に貢献する計画です。