「野菜の日」調査Results:価格高騰と消費者の意識
2023年8月31日の「野菜の日」に向け、日本最大級の料理インフルエンサープラットフォームである「フーディストサービス」が、約3万人の会員を対象に野菜に関する意識調査を実施しました。調査では、野菜の消費量の変化や価格高騰を受けた工夫、家庭での課題が明らかになりました。
野菜の消費量の変化
調査結果によれば、野菜の消費量について「現状維持」と答えた方が59%と最も多く、引き続き野菜摂取に対する関心が高いことが示されました。一方、「増えた」または「やや増えた」と回答した割合は34%で、「減った」と答えたのはわずか8%にとどまりました。これは、高騰した野菜価格にもかかわらず、消費者が意識的に野菜を取り入れようとしていることを示しています。
価格についての実感
93%という圧倒的な割合の回答者が野菜の値上がりを実感しており、その中で「とても値上がりを感じる」との回答が49%を占めました。2024年のデータに比べやや低下しましたが、それでも多くの人々が厳しい価格変動を実感しています。これによって、消費者は賢く価格に対応しようとしているようです。
価格高騰に対する独自の工夫
調査において、「工夫していること」についても触れられました。約69%が「セールや特売品を購入する」と回答し、51%が「規格外品を購入する」ことを選択しています。また、42%の人々は「安価な野菜で代用する」と答えています。これに加えて、料理の手法や保存法を工夫し、冷凍保存やまとめ買いを実践する人も多いです。
野菜料理の課題
次に、野菜料理に関する困難についても言及されました。最も大きな課題として「野菜の価格が高騰」が50%を占め、続いて「料理がマンネリ化している」と回答した人が45%、レパートリーが不足しているとの指摘も31%に上ります。この結果から、価格だけでなく、多様なレシピや食材の活用が求められているといえます。
フーディストサービスからの提案
「野菜の日」は、食料品流通改善協会や全国青果物商業協同組合連合会などの団体により制定され、野菜の重要性を広く伝えることを目的としています。フーディストサービスは、この日にちなみ、農畜産物の認知度向上や購買意欲の喚起を狙った様々な施策を展開。各県の食材を使ったレシピや地域の魅力を発信する「ご当地クッキングアンバサダー」や、「#キュウリビズ」レシピ投稿企画を通じて、消費者と生産者の架け橋となる情報を提供しています。
結論
現代の消費者は野菜に対する意識を非常に高めており、価格高騰に制約されながらも創意工夫を凝らしていることがわかりました。今後、野菜の価格が安定する中で、どのようにして多様な料理を楽しんでいくかが重要なテーマとなるでしょう。フーディストサービスのような取り組みを通じ、さらに野菜を楽しむ文化が根付くことが期待されています。