MagicalTripが革新をもたらす新たなオペレーションシステム
訪日外国人向けのローカル体験を提供する「MagicalTrip」は、近年、ツアー・アクティビティ業界において大きな変革をもたらしている。東京都中央区に本社を置く同社は、複雑で負担が大きい旅行体験商品の提供や供給の効率化を目的とした新たなオペレーションシステムを開発した。このシステムの導入により、生産性や供給力の向上が期待され、特に短期間で売上が4倍に伸びた実績もある。
MagicalTripの歩み
MagicalTripは2018年から本格的に訪日旅行者向けの現地体験ツアーを企画・販売してきた。初年度から多くの観光客に対して魅力的な体験を提供してきた結果、2019年には月間3,000名以上のゲストにサービスを届け、2,000名を超える地元の協力者である「MagicalTripガイド」に支えられて事業を成長させている。
システム開発の背景
この新たなオペレーションシステムは、ツアー・アクティビティ業界における2つの主要課題を解決するために設計された。
1.
複雑かつ高負荷なツアー・アクティビティの提供オペレーション
2.
ニーズに応じた供給の調整オペレーション
このシステムの基幹となる「MagicalTrip BackOffice」と「MT Guide App」は、事前の顧客コミュニケーションや体験提供の準備業務を効率化し、ガイドの業務をサポートする。これにより、業務の負担が大幅に軽減され、結果的に生産性と供給力を向上させることに成功した。
実績の紹介
2019年度の事例では、外部事業者が運営するツアーにこの新システムを導入。リアルタイムでの予約管理機能とガイドによるセルフアサイン機能が実装されることで、ツアー開始直前まで予約を受け付けることが可能となった。この変更によりオペレーションスタッフの人数を変更することなく、短期間で月間売上が4倍になるという驚異的な成果を上げた。
ガイドファーストの理念
MagicalTripは「ガイドファースト」を掲げ、共に働く地元ガイドたちの働きやすさと楽しさを最優先に考えている。今後も技術を駆使して、ツアー・アクティビティビジネスの複雑さや課題を解消し、誰もが気軽に楽しめる業界を目指す。また、コロナ禍を経て旅行市場が回復する中で、ガイド、ゲスト、受入れ施設が安全にツアーを提供できる環境を整備することにも力を入れている。
MagicalTripについて
MagicalTripは、ライブラ株式会社から派生したベンチャー企業として、2018年に試験的なサービス提供をスタート。2019年以降は新法人のMagicalTrip株式会社として本格展開している。訪日旅行者に向けた独自の文化体験を提供することを目的とし、相撲や日本食のフードツアーなど、多様なプログラムをラインアップしている。
さらなる成長に向けて
旅行業界の成長が期待される中、MagicalTripは自身のノウハウを活かして、行政機関などへインバウンド事業のコンサルティングも展開。多様な体験コンテンツを通じて、訪日旅行者にとって魅力的なツアーを提供し続ける。観光事業や体験コンテンツのビジネス譲渡についても相談を受け付けており、動きの激しい観光業界でのさらなる成長を図っていく。
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